ヅレブロ  日々の徒然~音楽、映画、ドラマ、キャンプ~

アラフォー男子inHokkaido。徐々に記憶力が落ちてきたワタクシの備忘録的ブログ。もし、だれかのやくにたてばとてーもしあわせです。これから書きたいことを考えてタイトルを変えてみました!!

Lullatone 「Music for Museum Gift Shops」

普段、家事をしたり、家で何かする際にはインストの音楽をかけていることが多いのですが、個人的に好きなものには2パターンあって、「ドラマティックなメロディで、日常を彩ってくれる」ものと「さりげないメロディで、日常に寄り添ってくれる」もの。僕の中で前者の代表格がharuka nakamuraさんで、後者がPaniyoloや、このLullatoneです。

Lullatoneはララトーンと読みます。名古屋を拠点に活動するアメリカ人と日本人のご夫婦によるユニットです。今作は今までの作品をピアノアレンジしたというものだそうで、通常のアルバムとはちょっと異質なものなのですが、普段の「オモチャ箱をひっくりかえした」ようなワクワク感あふれる感じがきちんと残っていて、とてもハッピーな雰囲気のあるアルバムです。ピアノだけ、ということもあってすごくシンプルなのですけど、それが何かをしながら聞くにはとても良いです。ちょっとだけ自分が軽やかな感じになります。家事をしながら、本を読みながら、お仕事をしながら・・・。すべての日常が、なんだかキラキラしたり、ちょっとした雲間からの日差しが妙に嬉しくなったり。

まさに日々の幸せのサウンドトラックというような一枚です。

こういう音楽に出会うと、「あぁー音楽って本当に素晴らしいですワァ・・・」と思います。

ポケットに常に入れておきたいような。本当に素敵なアルバムです。

 

 

Music for Museum Gift Shops

Music for Museum Gift Shops

 

 

 

VAMPIRE WEEKEND 「Father of the Bride」

基本的に、今の洋楽のヒップホップでドゥムドゥム!!(リズムのこと)という流れにはまるでノレておりませんので(有名なのは1度は聞いてみてます!)、昔に比べても洋楽を聴く割合が減ってしまっているのですが、ヴァンパイアウィークエンドと1975(どうしてか1974のような気がしてしまうのは、TMネットワーク世代だからでしょうか・・・)あたりは結構愛聴しております。ただー、とにかく英語がわかんないんすよ・・・。訳詞読みたいけどCD買うマニーはありませんのでね。

 

で、ヴァンパイアウィークエンドの新譜がリリースされましてん!!!

これはね、傑作ですよ。ケッサク。ケッサクさん(フックブックロー)ですよ。

1曲1曲がアイディアの宝庫。ものすごいあらゆる実験が1つの曲の中で繰り広げられます。ある意味邦楽のここ数年のヒャダイン氏等が得意とする「1曲の中に何曲ものメロディをぶっ込む!!」的な印象すらあります。邦楽はメロディをツメにツメるのに対し、このアルバムの曲は様々なアイディアを1曲に詰め込みまくっております。

また、曲ごとにも大きく印象が変わり、今っぽいリズムがあったり、オートチューンっぽい感じのものや、ポルノグラフィティみたいな曲(私感)や沖縄民謡みたいな曲(私感)まで!!!!

でも、とっちらかった印象は全く無いです。それは、あくまでもベースはインディーロック的な演奏と甘(ったる(褒めております))いヴォーカルで、すこぶるフットワークが軽い。ていうか、彼らはウィキペディアによれば、「アフロポップ」というんですね。全く知りませんでした。アフリカ的リズムってことですか??僕としては、彼らは端々に90年代~0年代の欧米のロックのエッセンスが詰まってる気がしていたんですが(ヴァーブとか、ペイブメントとかブラーとかジェームスイハとかー)、気のせいですか??ワタクシ定番のカンチガイでしょうか。

基本的には今までのヴァンパイアウィークエンドの路線から大きくは逸れてないと思うのですが、個人的には「大人になった」感じがします。すごく音が豊かで、懐の余裕というか、ゆとりを持って「こんな音楽はどう?」と様々な曲を提案してくれるような印象。ちょっと世界が大きくなって、壮大な感じもさせつつも、彼らが持つ世界観は全く失われていない。非常に奇跡的なバランスで成り立っている傑作だと思います。

とにかくメロディは甘くドラマチックだし、聞きやすいけど、薄っぺらくない。とっくに人気ですが、もっともっと日本で人気が出そうなグループだと思うので、多くの人に触れて頂きたい、素敵な素敵なアルバムだと思います。

ツイッターを見ると、非常に皆さん評価が高く、「ピースフル」「幸福」「多幸感」のようなフレーズが多いように思いますし、僕もそういう印象なのですが、

 という、柴さんのツイートを見ると、ただただピースフルというわけではないのでしょう。でも、それこそ柴さんも書いてらっしゃいますが、それをこんなにも素晴らしい音楽で、我々に届けることができるというのは本当に素敵なバンドだと思います。

 

 

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GLAY 「元号」

現在、平成31年4月30日19時30分。あと4時間たらずで世(というか日本)は平成を終え、新たに「令和」という名で新しい歴史を刻んでゆきます。元号の是非は今論ずる点では無いので、特に書きませんが、とにかく30年強続いたこの「平成」が終わります。テレビ番組はさも年越しのような内容で、ちょっとびっくりしました(仕事中で見られませんが…)。

 

平成は戦争の無い時代だった、と言いますが、次の時代へ繋ぐものには多くの「負の遺産」が残りました。その平成を刻んだ歌が、平成の終わりに多くリリースされています(ゴールデンボンバーのように速攻で新曲「令和」を出したり、同様に発表直後、アルバムタイトル「REIWA」を発表した清竜人のような方々もいます。このスピード感は今の時代ならでは、ですね)。その決定打というか、真打のような一曲がこのGLAYの新曲だと思います。

 

僕は、こんな文章を書いておきながら、そこまで熱心なGLAYのファンではありません。ファンの皆さま、失礼があったらすみません…。

 

丁度、僕が高校生くらいの頃、ヴィジュアル系バンドと言えば、X JAPANLUNA SEAラルク黒夢あたりが人気で、僕もかなりハマって聞いていました。特にルナシー黒夢の退廃的でありながらも完成度が高く、何よりも美しいメロディがとても好きでした。そんな中、GLAYはデビューがYOSHIKI曲だったことや、その後のブレイクの流れ等からも、ちょっとメジャー感が強すぎる印象があって、そこまで熱心に聞いてはいなかったのですが、ポップであることを恐れない姿勢や、自分たちのルーツへの愛情や憧れを隠さない楽曲、何よりメンバーの人間味にだんだんと興味を持って、むしろ近年、TAKURO氏の曲の割合が減ったあたりからの方が、個人的には聞く機会が増えました。ずっと続いていくメンバーの絆はとても胸を熱くするものがあります。

 

今までも彼らは「時代」を描くことを恐れなかったし、今作の「フォーキー」な印象に通じる曲もあったと思うのですが、今作は本当にある種”振り切った”作品です。凄い。凄いッス。

 

まず、曲。完全にロックというフォームよりもフォークに近い、それも日本のフォーク。さらに言えば歌謡曲のようでもあります。失礼を承知で書かせて貰うと「ダサい」。でも、その歪さ、格好悪さは生々しいこの「時代」そのものであり、「人間」そのものであるように思います。だから、この曲はとても強く響いてくる。アレンジはGLAY&SEIJI KAMEDA。天下のヒットメーカー、亀田誠治が携わってのこのアレンジは、明らかに意図的にこのいびつさを残したのだろうと思います。

 

そして、詞。全てを持ってこの1曲だと思うので、どこかをピックアップすることはしませんが、曲以上に詞として非常に不格好です。これも曲同様「フォーク的」と言うこともできると思うのですが、これは完全に彼らからのメッセージです。「詞」というていをとることすら拒否したような部分、そのまま彼ら(作詞はTAKURO氏ですが、これは間違いなくメンバーから、というほうが合っている筈)からのメッセージであるような部分もあって、これはまさにGLAYの、今の時代への咆哮なのだろうと思います。泣いて悔しがり、絶望しながらも決して未来を諦めない、1点の光を信じることを止めない強い強い「意思」が鳴り響いているように思います。

PVも素晴らしいので是非。PVについては、熱心なファンではない僕が語るべきものではないと思います。ぜひ見てみてください。

 

www.youtube.com

 

 

最初に書きましたが、僕は正直そこまでGLAYの熱心なリスナーではないのですが、そんな僕にとって、いわゆる「オッサン」になってからの彼らが、僕にはとてもとても魅力的に映ります。ウワベの格好よさよりも、削られて磨き上げられていった今の彼らは本当に格好良いと思います。

 

この曲は平成を描き、令和へバトンを渡す曲ですが、今まで書かせて貰ったように、これは、まるで昭和から平成への時代を描いたような曲と詞です。これは、昭和64年、平成元年に我々が描いた30年後という未来は、根本の部分では変わることなく、同じように悩み、様々に思いをめぐらせながら生きている、いくらスマホが普及しようが、その道の上に未だ僕らは立っているということなのではないでしょうか。それは、天災にせよ、人災にせよ、辛い日々の先に今があるということであるのと同時に、「まだその道にたてている」という希望でもあります。彼らは明確にその先にある希望を見つめているのでしょう。それを「絶望」とするも「希望」とするも、これからの我々の歩みにかかっているのだ、と。手の中にまだ未来はあって、零れ落ちてはいないのだ、と。

 

これからの時代を描くときに、改めて今を見つめる日記であり、未来を照らす指針のようなもの。そのテーマソングのような曲がこの「元号」だと思います。

 

そんなこんな書いている間に、平成はあと3時間程となりました。

皆さまにとって令和が良い時代でありますように。

 

 

元号

元号

 

 

開歌-かいか- 「歌の咲く島」

4月20日、開歌(かいか)という名前のグループが、この「歌の咲く島」という曲でデビューしました。わかっているのは、メンバーは元アイドルネッサンス百岡古宵(ももおかこよい)さんが所属していること、他にもメンバーがおり、それは5月4日のデビューライブでお披露目となること、楽曲はアイルネ時代にも曲をカヴァーし、バックバンドも務めていたオワリカラのタカハシヒョウリ氏が作詞作曲を手がけ、編曲をMaison book girlプロデューサーでお馴染みのサクライケンタ氏が務めていること。

以上!!

 

メンバーが何人いるのか、他にどのような楽曲があるのか(同じメンバーが手がけているのか)等、全くわかりません。ただ、この「歌の咲く島」という曲は一曲でこのグループを説明するのにとても雄弁な一曲です。「この手があったか!!」という感じ。

 

懐かしさを感じるメロディは童謡的ですらあります。詞も、様々な花の名が彩る非常に和を感じさせる世界観。そこに非常に何重にも重なったコーラスが合う。そのインパクトが凄くデカい!!

 

女性でガッツリコーラスワークを聞かせるグループは、今は何といってもリトグリが代表的ですが、彼女らは自分たちのルーツなのであろう洋楽的なサウンドメイクを得意としているのに対し、開歌は全くもって日本的。アイルネのヴィジュアルイメージに近い世界観だと思います。確かにこの方向性は無かった!

 

メンバーが何人いるのかわかりませんが、このコーラスワークをライブで音源ばりにぶちかますことができたら、相当なインパクトがあると思います。今年のTIF(出るのか、そもそもアイドルなのかもまだわかりませんが・・・)の台風の目か!?

 

そして、ヒョウリ氏得意の和なメロディを、サクライケンタ氏の非常に「今」を感じさせる幾何学サウンドがとても良く混じり合っていて、懐かしさとともにしっかり今のシーンで響く音になってるところがとても良いです。ブクガのような変拍子!ノイズ!首の無い鳥!!みたいな音とは違って(もちろんそれも大好きですが!)、とても洗練された少ない音数で、且つポップ!!良い!!!

 

なんせ、メンバーも公開されていないので、PVもありませんが、サブスク等解禁されていますので、是非是非聞いてみてください!!

 

とにかく5月4日が楽しみですね!!メンバーにサプライズがあったりするのでしょうかね!!

natalie.mu

 

集団行動 「SUPER MUSIC」

 集団行動の現段階での圧倒的最高傑作!俗にいう「キャリアハイ」というやつですね。間違いなく今が最も脂がのってるし、まだまだこの先アブラノリノリの予感の最高の1枚です。

そして、グループの首謀者である真部脩一は、今更言うまでもないかもしれませんが、まぎれもなく天才です。

まず、天才じゃなければ、おいそれと「SUPER MUSIC」なんていうアホみたいなタイトルを真顔でつけません。しかもこれ、Shuichi Mabeのイニシャルから「オレのイニシャルで曲つくりてぇ(イメージ)」という、オレ感満載の理由で生まれ、鼻歌でサビを歌ったところ、ドラム西浦氏が「Eねそれイーネ!!(イメージ)」と言ってその場でボイスメモしたという「飲み会の戯言」的エピソードでありながら、超絶名曲なわけです。アルバムのオープニングを飾るにふさわしい1曲です。しかもドアタマがなにやらマッチョな感じのコーラスで始まる、ときおり真部氏がやらかす(誉め言葉)「かなりキモいオレコーラス(誉め)」で、ヤバい感満載なのに、ド名曲なのです。凄いよ凄い。

 

とにかく、全曲良い。基本的にはシンプルなバンドサウンドなのですが、ビッグバンド風の曲など、今まで以上にジャンルに縛られない印象でありながら、とっちらかっているというよりも、「次はこんな曲!次はこんな曲!!」ととっても楽しく、それでありながらプレイリスト的ではない(シャッフルで聞くよりアルバムの曲順で聞いたほうが絶対良いです)。それは真部氏のメロディと斎藤さんの更に魅力を増したボーカルで、一つのアルバムとしてとても魅力的にまとめ上げられているのと、オープニングを前述の「SUPER MUSIC」、ラストを嘘みたいに壮大な「チグリス・リバー」という、とても印象的な曲でまとめているのも大きいと思います。あと、相変わらず手数多めの西浦氏のドラムと、やたら楽しそうな真部氏のギターがとても良いです。なんというか、今まで以上に楽しそうなんですよね。とても聞いていて気持ちが良いです。

 

あと、これはすこぶる個人的な印象なのですが、ある種超越した印象の「SUPER MUSIC、文明の始まりを感じる「チグリス」があるのと同時に、妙に昭和な印象の「テレビジョン」や「セダン」があり、急に終末的な「ザ・クレーター(この曲は前にブログでも書かせてもらいました)」、一気に家庭的な「スープのひみつ」など、世界観に加え、時代性までバラバラな曲をこの「SUPER MUSIC」というマインド、メロディが全てつなぎ合わせているような印象があるんです。時空を超えて、地球のありとあらゆるところを彗星のようにこのメロディがつないでいくようなイメージ。もしかしたら、すべての世界、時空がパラレルワールド的、というか多元宇宙的。とても複雑に絡み合って、それをこの音が連ねているような。そんな大仰なことすら考えてしまうような、どこまで本気かわからないですが、結果哲学のようなレベルに到達しているような印象が個人的にはあるアルバムでした。それはおそらく、相対性理論の時の歌詞、曲に比べ、「僕らの世界」の音楽を彼らが鳴らしているからだと思います。相対性理論は、どれだけキャッチーで、聞いたことのあるフレーズを歌詞に入れても、どこかしら別世界(それこそパラレルワールドのような)の音楽という印象がありましたが、真部氏の描く世界は、今はもっと僕らの近くにあるように思います。

それは、ヴォーカルの斎藤さんの実力によるところもとても大きいです。とにかく、最初は初々しさに満ちていた彼女のヴォーカルは、本当に唯一無二の「彼女でなくては歌えない」ヴォーカリストになったと思います。本当に凄く、凄く良いです。

本当に最高傑作でありながら、もっともっと大きくなる予感に満ちた最高の一枚です。

 

 

 

 

 

SUPER MUSIC (初回限定盤)

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原田珠々華 「プレイリスト」

元アイドルネッサンスで、解散後シンガーソングライターとしてデビューした原田珠々華さんの配信第三弾曲にして、今月リリースのデビューミニアルバム「はじめての青」のリード曲「プレイリスト」が配信を開始しました。

彼女は、アイルネ時代から、ギターでの弾き語りカヴァー動画をアップしていて、しっかり、しっかりとスキルを身に着けて、グループ解散後、タワーレコード初の所属アーティストとして活動を開始しました。シンガーソングライターでありながら、衣装があったり、アイドルとシンガーソングライターの中間のような立ち位置での活動は、ありそうでなかった感じもします。当初の衣装が剣道着のような要塞のような服で、キツめのメイクだったので、どうなってしまう…!!!と思ったのですが、あっという間にナチュラル路線になり一安心しました!!

 

 

作詞作曲はご本人で、今までの「Fifteen」「Moon Light」もとても素晴らしかったですが、今作「プレイリスト」は群を抜いて名曲だと思います。

元々ライブでは披露していた曲で、最新曲というわけではないので、満を持してアルバムリード曲としてのリリースなのではないかと。

 

アイドルや俳優さん(が歌を出す場合)等でご本人作詞作曲というのは、当然曲を作るプロではないので、それゆえの面白さは勿論あるのですが、メロディがのっぺりとしていたり、単純にクオリティとして高くはない場合が多いかと思います。が、彼女の作る曲はとてもメロディがくっきりしていて、シンガーソングライターというよりも、職業作曲家のような、品質・品位を感じます。加えて、彼女はまだ16歳である故、ざっくり言ってしまうと「青春」真っ只中です。それゆえのアンバランスさや不安定さ、過剰さがメロディにも歌詞にも歌声にもホトバシリに迸っていて、(ご本人は大変でしょうが…)アーティストとしては、本当に「今」しか絶対に作れないマスターピースを生み出し続けているように思います。

 

それにしても16歳かぁ…(遠い目)。彼女はアイルネとしての活動歴があるので、シンガーソングライターでデビュー!と言っても「なるほど!」と思っていましたが、考えてみれば崎山蒼志くんと歳変わんない(ていうか、より若い)じゃないですか!!!凄ぇな!!!

 

で、この「プレイリスト」です。

 

www.youtube.com

 

作曲のクオリティは本当に高いと思うのですが、加えて詞です。本当に詞が良い。

 

 

全くわからなくって 流行にはのりたくなくて

響かなかったあの曲も  まるで僕のことを歌ってる

君の宇宙広くって

知らないことばかりだけど

その星を繋げていけたらな

 

 

のところが特に大好きです。

明確に恋愛の曲で、ひたすらに恋を歌っていのですが、これこそ「そこ」に居る人しか書けないし、「そこ」にいながらにしてこの詩を書けるのは本当に才能だと思います。

 

そして、歌声が一段と良いです。前作と比べても、何があったんだ!?ってくらい覚醒した感がある。

 

歌の歌詞と声の距離感が全くない。その歌詞のどまんなかから声が聞こえてくる。

ひたって歌っているわけでも、他者のストーリーとしてストーリーテラーとして歌っているわけでもなく、ただただ、自分から湧き出る声・詞として歌っているまっすぐに揺れた声が素晴らしいです。

 

あと、バックバンドも素晴らしくて、楽曲に深く携わってらっしゃる山本幹宗さん(ギター&プログラミング)に加え、ベースにフレンズのえみそん、ドラムに元andymori岡山健二さんという、非常に素敵な面子!!ナチュラルにも、ちょっとシャレオツなカジュアルな感じにも、きれいに美しく鳴らしていくことのできる方々ですよね。

 

なんせ16歳。今後どのように変化を遂げて、どのような音を聞かせてくれるのかがとても楽しみです。まずはミニアルバム!!!めっちゃ期待!!!

 

 

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Suchmos 「THE ANYMAL」

サチモスと言えば、本日は札幌、きたえーるにてライブでゴワス。

で、サチモスと言えば、やはり、ワールドカップのVOLT-AGEの賛否両論や、紅白歌合戦でのパフォーマンスが思い出されるところでしょうか。

僕は、この曲を非常に気に入っていたので、「行け行けゴーゴー!サチモスゴーゴー!!」と思っていて、「はてさて、サチモスはん、今回はどんな感じで来るんでゴザイヤスか!?!?」と「何でもドンと来い」スタイルで、このアルバムを待ち構えていた(先行公開曲は聞いていませんでした)のですが、そんなNDKスタイルの僕でもこれを聞いて…

 

「…!?!?」

「あれ、これサチモスでしたかね?!、あ、アメリカ南部の70年代にカルト的人気を誇ったあの!あのシャチモス(適当)を間違ってかけちゃいましたかね!?!?」

 

くらい度肝を抜かれました。

 

一言でいえば

「ブルージー

「地味」

「色気」

「遅い(テンポが)」

「長い(曲が)」

 

と言ったところでしょうか。

ポップかポップではないか、と言われれば、「ポップではない」と迷わず答えますが…、その直後「(あれ!?、でも考えようによっちゃポップじゃね?これ、これはこれでメロディが凄く気持ちよいし、アタマに残るし、何度も聞きたくなるし。これって「ポップ」ってことじゃね?!?!)」と思うのです。

 

確かに、印象としては古臭い洋楽感がバリバリだし、何をもって「ブラック」で「ブルージー」なのかは僕のようなパンピラポンピラでプー!な洋楽無知にはよくわかりませんが、数少ない知識で書きますと、個人的には、昔ヴェルヴェットアンダーグラウンドを初めて聞いた時のような、粗暴さや猥雑さや、その裏に潜む「怖さ」や、それによって生まれる色気のような「なんかとんでもないものを聞いちゃった」感がこのアルバム全編にあります。ただ、古い印象なだけでなく、リズム隊は太めのボトムで、しっかりと今どきの音に洗練されているし、きちんと「今」の音として鳴らされている。

 

とにかく、音がすこぶる気持ち良いです。聞いているだけで、サチモスの世界の住人になれるし、あのイカツイメンバーが、肩を組んで歩いてくれているような、「ヤバいけど、興奮する、怖いけど、頼もしい」感じがする。単純に、この人たちとこの先が見たくなる。

 

なんせかんせ1曲が長く、全12曲、74分という超大作ですが、聞いていると、ずっとその世界に浸りたくなります。確かにここには「STAY TUNE」のような曲はただの一つもありませんが、それ以上に、一度つかまれると二度と戻れないような空気がこのアルバムにはあると思います。最高に合法なドラッグじゃないですか。

 

最初に書きましたが、サチモスは今日札幌でライブ!!!行きたかった!!!

しかもこの後、スタジアムライブを控えています。いったいそんなバカでかい規模で、一体これをどう鳴らすのでしょうか。興味しかない!!!凄いぜサチモス!!

 

 

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