オーラヴル・アルナルズ 「re:member [album]」
雨の日。しとしとぴっちゃんしとぴっちゃん。
憂鬱ですね。
雨。
いいえ。
そうでもありません。
ワタシ、アメ スキ ディス
が、これは車ライフになったからですね。学生時代とかは大っ嫌いでした。あんまり濡れなくなって調子こいてるんだろうと思います。
訂正します。
ワタシ イエノナカ カラミル アメ スキ ディス
はい、これが正解。
春夏の緑も、秋の寂しげな感じも。冬…は雪ダゼ。
そして、とても音楽が合います。
ちょっと寂しげで、
センチメンタルな
でも、過剰じゃない余白のある音楽、 がベストです。
で、今日のこのアルバム。これ最高。マジ最高。ブリブリ最高です。
オーラヴル・アルナルズさんの新譜。「re:member」です。
ワタクシ全く知りませんでしたが、先日書いたヨハンヨハンソンさんと同じくアイスランド出身のアーティストなんですね。その際、アイスランドサウンド=溶岩と氷河と書きましたが、正直申しまして、このアルバムからはそのどちらもあまり感じられません。やはり温暖化。氷河より雨ですね。
いや
ごめんなさい
私の定義が極端だったんですわ。
今、それは、ワタクシの理論があっという間に破たんした瞬間であります。
残念!!!!
で、
今までのオーラヴルさんのアルバムは2~3枚は聞いたことがあったのですが、このアルバム以上に寂しい印象が強く、良いアルバムだとは思うのですが、あんまり多くリピートしていませんでした。でも、今作はとても気に入って何度も何度も聞いています。音の印象はそんなに大きくは変わらないのですが、個として深く潜っていくような今までの作品に比べ、これはもう少し客観的というか、人よりもその人を含む風景のような音色に感じられました。それがとても心地よく、雨に合っているんです。
結果として、音の解釈の幅が大きくなって、色々なとらえ方ができて、様々な場面に合うようになったと思います。思いっきりシンプルに言ってしまうと「ポップになった」ということなんだろうと思うんですが、「とらえ方の幅が広がった」の方がニュアンスとしてあっている気がします。
それで、ちょっとTwitterで調べてみたら、このアルバム、どうやらロボットピアノと一緒に共同制作したんですね。
そうかそうか。
ロボットピアノねー。
…
…
…
ハフン!!!!!ロボットピアノてなんやのん(エセ関西)!!!!
要は、オーラヴルさんが開発した(開発までできんのこの方…)ロボットピアノで、普通ロボットピアノといえば、プログラムした演奏をそれに沿ってするものらしいのですが、これは、オーラさんが引いたのに合わせて、ランダムに同時に演奏してくれるらしい(!!!)のです。つまり、ロボと二人で即興で演奏したようにできる、ってこと(ですよね??)!!!すげぇ! わかんねぇけどすげえ!!!
ということは、ロボという第三者が加わったことで、演奏に客観性が生まれた、ということでしょうか。とすれば、あながち僕の感覚も間違っていなかった、ということですな!!!しかしそれがロボとは!!!!
最初にも書いたように、アイスランド出身ということもあり、ヨハンヨハンソンさんの後を継ぐような語られ方も多く、確かに音も似たような印象があるのですが、結構手触りは違う感じがします。これもさっき書きましたが、かなりポップな方向にシフトしていっているように思えるんですよね。この先もっともっとレンジが広がっていって、ポストクラシカルというものの幅を広げてくれる存在なのではないでしょうか。既に、ロンドンの超有名ホール、7000人規模のロイヤルアルバートホールでの公演も決まっているとのことで、多様化する音楽シーンをもっともっと面白くしてくれそうな気がします。
特に、雨の日に、是非。
(Amazonの商品が何度やっても貼れませんでした…)