ヤバイTシャツ屋さん 「Tank-top Festival in JAPAN」
6曲目を皆さま聞いたでしょうか。
聞いてない方は何言ってんだ、という文章が10行強続きますすみません。ぜひこのアルバムの6曲目を聞いてみてくださいませ。
僕はアレを聞いて、「マジか?マジなのか??いや、これをマジでとらえると、こやまさんやありぼぼさんに馬鹿にされるのか???」という気持ちで、非常にもやもやと致しました。
僕はといえば、基本小中高、いや、大もか。周りの言う冗談をマジで受け止めがちな傾向が強く、「冗談だよー」「コイツ冗談つうじないよー」や、非常にアレな人だと「え?冗談だよ??え???わかんないの?マジ?!?!」という嘲笑失笑クソバカにしたような反応をカマされることが多いタチでして。このような「え??マジなの???そのまま受け止めていいの??」というものに対しては非常に疑り深いのです。まぁ大概にして、自分で気づくものは嘘ではなく、気づかないところに嘘は隠れているのですよ…。
で、この曲。Twitterで「ヤバT 6曲目」で検索すると、ほぼほぼ皆まっすぐに受け止めている。
あれ???俺がひねくれてるのか????世界で俺だけが人を信じられないのか????
という気持ちになりましたが、悪いのは僕ではないのです。疑り深くしたアイツやアイツ、そしてアイツ・・・(アイツは特定の人物を示す表現ではありません)。
かなりキモくなったのでこの辺で。
ただ、この6曲目。なかなかに楽しいのでぜひ。
で、ヤバTです。今作も非常に良いですな。
今作を聞いて感じたヤバTの魅力は僕の中ではこの3点。
①曲が普通に良い
②声が普通に良い
③歌詞が適度に聞き取れない
以上。
まず①。とにかく基本は曲が良いですよ。音としては新しい何かをやっているバンドではないと思うのですが、90年代の欧米の(特にアメリカ西海岸ですか?西で合ってる?ラウドロックというやつですね)音楽直系日本ロック。僕が90年代終わりにタワーレコードで試聴していたような音が親しみやすいアレンジで鳴っています。うん。親しみやすい。親しみやすいですよねヤバさんは。品があるといいましょうか。ラウドでありながらも、大きく踏み外さない。詞も含め、「ここまでいっても大丈夫」というラインを非常に賢く判断していると思うのです(だから6曲目が「どっち!?!?!?」と思うのですよ…)。
日本の音楽シーンはヒップホップがまだ大衆のど真ん中に位置付けられていないこともあり、正直音楽の刷新という点においては90年代で止まっているような気がします。きっと彼らは音楽的知識や素養がないわけでは決してないと思うので、「今鳴らす音」をとてもしっかりとした確信をもって鳴らしているのではないでしょうか!!!違いますか?どうですかね???!!!
最終トラック、「ゆとりロック」のような王道ソングを、あえて作ってるのだろうけど、高音はりあげ絶唱シンフォニック!!!!な感じにせず、しっかりメロディと演奏で見せる技術はしっかりした実力を感じるし、ここがまた90年代に試聴してましたよ的あのサウンド(すみませんね、凄く個人的にはピンとくる表現なんですがね…)を感じさせます。
で、②。声がとても良い。こやまさんの声は普通にイケメンだし、ありぼぼさんの声はそうそういない。貴重。曲を適度に軽くしてチャラくしつつも、ものすごく耳に残る。男女ツインボーカルが僕は大好きなので、ほっといても好きなパターンなのですが、これはヤバイ。そして、二人とも他者を馬鹿にしてるような気もするし、実は非常にシリアスな気もする。
最後に③。これが個人的にはキモです。なんせ詞がすばらしくキャッチーで広告代理店ですか?!というくらい耳がキューっとひきよせられます。着眼点は見事だし(当然クプアスはググりましたよ)、なんせ楽しい。で、11曲目「ざつにどうぶつしょうかい」の人間のパートみたいに、急に「えっ!?!?」という大長編ジャイアン的なハートにロックオンされる瞬間もある。そして、絶妙に聞き取れない。決して発音が悪いわけではなく、むしろ聞きやすいのですが、曲がガチャガチャしてるのと、速いので、大体7割くらいしか詞がわからない。で、気になる。そこで何をいってるのか。
で詞を調べる。
ハマる。
という流れどすえ。
これ、個人的にはかなりヤバTにハマるデカい要素なんですが如何ですか。
映画タイアップの「かわE」もとっても良い曲なのでぜひに!!
で、6曲目を聞いてください!!!!
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- アーティスト: ヤバイTシャツ屋さん
- 出版社/メーカー: Universal Music =music=
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