ヅレブロ  日々の徒然~音楽、映画、ドラマ、キャンプ~

アラフォー男子inHokkaido。徐々に記憶力が落ちてきたワタクシの備忘録的ブログ。もし、だれかのやくにたてばとてーもしあわせです。これから書きたいことを考えてタイトルを変えてみました!!

BaseBallBear 「ポラリス」

僕はこいちゃん信者なので、ベボベ楽曲は大概大好きなのですが、今作も抜群です。グンバツですよ。しかし、信者とか偉そうに言っておりますが、ワタクシの聞いたポラリスはサブスクであり、あなたのポラリスとは別かもしれません。でも、空を見て、「同じ星をみているよね」的な。

要は、ちゃんとCD買ってなくてすみません、という話であります。

子三人いる父の小遣いの厳しさに免じてオユルシクダサイお代官様。

しかも、小出ワークスで一番好きな曲はアイドルネッサンスの「前髪」です。

ベボベじゃない!!!お赦し下さいOH!代官様。

 

というわけで、新作EPポラリスであります。

EPなので、4曲というこじんまり感。アイドルネッサンスの「前髪がゆれる」と同じですね(またか)。

これがCDで買いますと、ライブ音源8曲と、代表曲17才(アイドルネッサンスがカヴ(以下略))の新録ver.がはいっております。お得ですぜお代官様。

 

で、このポラリスについてですが、その前に前段階として…

 

この1作前よりベボベは大きな変革期に入っておりまして、

今までバンドの中心人物である小出氏は非常に豊富な音楽知識を持ちながらも、頑なに”バンド”にこだわり、キーボードのような音もギターに様々なエフェクターかます等して作り、ギターの音を何重にも重ねて音を構成する等、とにかく「バンド4人」でのサウンドに拘ってきたのですが、2016年2月にギター湯浅氏が脱退(失踪ともいう)したことにより、前作「光源」は今まである種「禁じ手」だった、キーボードやホーンなどを用いることで、今までとは違う色彩を描き、且つベボベが描き続けてきた「青春」を今の彼らによって更新するような作品でした。ライブでも弓木英梨乃さん(弓木さんは最近ソロワーク弓木トイを立ち上げました。楽しみ!)など、様々な方のサポートを加えることで、今までの曲も違った色を見せていました。

 

で、いよいよ今作ポラリスです。

www.youtube.com

 

様々なサポートや、今まで使っていなかったホーン等を使うことで、一気に多彩なサウンドとなったベボベですが、今作はメンバー3人のみで製作した、というのが最大のトピックです。

不思議なもので、結果として前作以上に今までとは全く違う印象の音になったと思います。

 

当然3人になったので、音のスキマが増えました。それによって、非常に演奏が自由でぬけが良い、というか、通気性が良い?とでもいうのでしょうか、音が生々しくて、「近く」なったように感じます。

 

特にベースの関根さんに顕著だと思うのですが、やたらめったら奔放に音をかきならし、ある種デビュー作よりデビュー作らしいような瑞々しさ…と同時に乾いた今の彼らの世代の音が鳴っているんです。ただただ若い方々の瑞々しさとは違う「酸いも甘いも…」とまではいかないかもしれませんが、ダテに17年以上も続けているわけではないのでありまして、非常にイカした音が鳴っております。

とにかく、メロディは勿論小出氏の「らしさ」があるのですが、なっている音はバンドの根っこが大きく変わった印象を受けます。凄くバンドとして格好良くなったと思います。

 

1曲目の名刺代わりの一曲「試される」はまさに試される1曲で、非常に新しいベボベが明確に見えるし、2曲目「Flame」はしっとりと大人な1曲のようで、間奏ではギターがかき鳴らされ、非常にヒリヒリとした、今のベボベの描く「青春以後の青春」を見せる1曲。痛みを伴う先の景色にこそ「青春」を刻めるのがベボベの凄さだと思います。非常に蒼い。で、3曲目「PARK」は小出氏の別プロジェクト「マテリアルクラブ」での印象に近い「ラップ」曲。過去にthe cut(アイドルネッサンスもカヴァー…ってもういいですか。いいですね)ではライムスターがラップを担っていましたが、ライブでは小出氏がラップパートを歌っていた経験もドチリと踏まえつつのラップです。独特の空気間がたまらないですな。

そして、個人的に非常にグッとくるのが、4曲目の表題曲「ポラリス」です。これは最初、僕が彼らにハマった最初の一曲「彼氏彼女の関係」を思い出しました。なぜでしょうか。似ているのでしょうか。その辺は全くわからないので割愛しますが、あの、始まりが鳴っているあの頃に近い印象がこの曲にはありました、が!

ここまでくると、彼らの新しい3ピースバンドとしての音に本当に夢中になってきます。全曲素晴らしいんです本当に。

 

ポラリスは詞を是非見て頂きたいんですが、ひたすら「3」に関するフレーズが続きます。「見つめていたい THE POLICE」なんて冗談何だかなんだかわかんない歌詞まで出てきて(彼の歌詞はトリプルミーニングとかが当たり前に入っているので、非常にみると楽しいです。僕には全部ミーニングはまるでわかりませんがね!!)

そして、

 

ギタードラムベース 輝くフレーズ 結んだ先にポラリス

 

という歌詞にガッツリと胸を撃ち抜かれます。なんて曲最後にもってくるのか…。

たまんないですよね。

たまんないです。

好き。本当に好き。

 

とにかく、この先、どのような編成でバンドが続いていくのかはわからないですが、僕は是非このスリーピースバンド「Base Ball Bear」をもっともっと見ていたいです。

そんな気持ちになる最高な1枚です。

やっぱりCDで買って17才聞きたいなぁぁああ・・・

 

 

ポラリス

ポラリス