VAMPIRE WEEKEND 「Father of the Bride」
基本的に、今の洋楽のヒップホップでドゥムドゥム!!(リズムのこと)という流れにはまるでノレておりませんので(有名なのは1度は聞いてみてます!)、昔に比べても洋楽を聴く割合が減ってしまっているのですが、ヴァンパイアウィークエンドと1975(どうしてか1974のような気がしてしまうのは、TMネットワーク世代だからでしょうか・・・)あたりは結構愛聴しております。ただー、とにかく英語がわかんないんすよ・・・。訳詞読みたいけどCD買うマニーはありませんのでね。
で、ヴァンパイアウィークエンドの新譜がリリースされましてん!!!
これはね、傑作ですよ。ケッサク。ケッサクさん(フックブックロー)ですよ。
1曲1曲がアイディアの宝庫。ものすごいあらゆる実験が1つの曲の中で繰り広げられます。ある意味邦楽のここ数年のヒャダイン氏等が得意とする「1曲の中に何曲ものメロディをぶっ込む!!」的な印象すらあります。邦楽はメロディをツメにツメるのに対し、このアルバムの曲は様々なアイディアを1曲に詰め込みまくっております。
また、曲ごとにも大きく印象が変わり、今っぽいリズムがあったり、オートチューンっぽい感じのものや、ポルノグラフィティみたいな曲(私感)や沖縄民謡みたいな曲(私感)まで!!!!
でも、とっちらかった印象は全く無いです。それは、あくまでもベースはインディーロック的な演奏と甘(ったる(褒めております))いヴォーカルで、すこぶるフットワークが軽い。ていうか、彼らはウィキペディアによれば、「アフロポップ」というんですね。全く知りませんでした。アフリカ的リズムってことですか??僕としては、彼らは端々に90年代~0年代の欧米のロックのエッセンスが詰まってる気がしていたんですが(ヴァーブとか、ペイブメントとかブラーとかジェームスイハとかー)、気のせいですか??ワタクシ定番のカンチガイでしょうか。
基本的には今までのヴァンパイアウィークエンドの路線から大きくは逸れてないと思うのですが、個人的には「大人になった」感じがします。すごく音が豊かで、懐の余裕というか、ゆとりを持って「こんな音楽はどう?」と様々な曲を提案してくれるような印象。ちょっと世界が大きくなって、壮大な感じもさせつつも、彼らが持つ世界観は全く失われていない。非常に奇跡的なバランスで成り立っている傑作だと思います。
とにかくメロディは甘くドラマチックだし、聞きやすいけど、薄っぺらくない。とっくに人気ですが、もっともっと日本で人気が出そうなグループだと思うので、多くの人に触れて頂きたい、素敵な素敵なアルバムだと思います。
ツイッターを見ると、非常に皆さん評価が高く、「ピースフル」「幸福」「多幸感」のようなフレーズが多いように思いますし、僕もそういう印象なのですが、
Vampire Weekendの新作聴いてる。まだまだファーストインプレッションだけど、これ最高じゃないですか!ちゃんと歌詞聴きこまないと分析できないけど、めっちゃシビアな現状認識で、それでもこんなに祝福感あってキラキラしてるという。2020年代は素敵な時代になりそう。 https://t.co/Hxi4UymYZc
— 柴 那典 (@shiba710) May 3, 2019
という、柴さんのツイートを見ると、ただただピースフルというわけではないのでしょう。でも、それこそ柴さんも書いてらっしゃいますが、それをこんなにも素晴らしい音楽で、我々に届けることができるというのは本当に素敵なバンドだと思います。
【メーカー特典あり】 ファーザー・オブ・ザ・ブライド(特製ステッカー(応援店Ver.)付)
- アーティスト: ヴァンパイア・ウィークエンド
- 出版社/メーカー: SMJ
- 発売日: 2019/05/15
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