RADWIMPS 「グランドエスケープ(Movie edit) feat.三浦透子」
皆様、天気の子、見ましたでしょうか???
(基本映画の本筋には触れてないのですが、この曲について書くということは、どうしても映画の内容にかかわってくるので、まっさらな気持ちで見たいかたは、読まないで映画を見る方がよいかと思います!)
ワタクシ先日見て参りました。何やらトーキョーとかいう大都会では、27時(午前3時)とかいうアパー!!!(春日)な時間に上映しているところがあるようで、それで約2時間の上映を終えて外に出ると日の出とともに世界が僕らを迎い入れてくれるとか!!
あとね!あとね!!見ましたよトゥイッターで!!!!なんかトーキョーではバカでかいスクリーンでみられるんですってね!!!!凄いね!トーキョー凄いね!!!
はい、論点がずれました。
単にうらやましかったんです。いいなぁって。
話を戻します。ちなみにワタクシは札幌の隣町。小樽のイオンシネマで見て参りました。
ネタバレしないように書くのが非常にもどかしい作品ですね!これね!!
もう論じ合いたい!!あのラストはチミはどう思うんだい????
いやぁそれはね、違うよ、とか言い合いたい!!!!
いやいや、そもそも映画の話ではございませんでした。
でも、「天気の子」僕は超大傑作だと思いますので、皆様是非劇場で。
あれをバッチーン!!と作る新海誠監督はたいそう格好よろしい人だと思います!!
惚れる!!マジ惚れる!!!!
すぐにでももう一度見たい!!
で、その挿入歌でありますこの「グランドエスケープ」です。
映画を見てらっしゃらない方には、「愛にできることはまだあるかい」の方がメジャーかもしれません。先日MVも公開されましたしね。
これも本当に素晴らしい曲だと思います。
でも、個人的には、可能であれば映画を見たい方は今回のラッドの楽曲は聞かずに、まずは映画を見ることをおすすめします。
なぜなら、前作「君の名は」以上に今作の楽曲は、より一層映画の本質に近い歌詞と、映画そのもののような音を持っているからです。
変な話、ちょっとしたネタバレのような要素を含んでるんですよね。
それだけ、今回はラッドの楽曲が、ほぼほぼ映画と同化しているんです。
その象徴のような楽曲がこの「グランドエスケープ」です。
CMとかでガンガン流れているので、耳にしている方も多いと思うのですが、この曲のすごさは、音源で聞くとわかりますので、気になる方は是非ダウンロード(ラッドの多くの曲がそうであるように、今作も今のところサブスクは解禁されておりません・・・)やサントラを購入して聞いてみて下さい。ただ、しつこいですが、ネタバレ感は否めないので、映画を見る予定の方は後の方がよいかと。
ちなみにこの予告編②でこの曲のザックリした部分を聞くことができます。
この曲の凄さは、映画と同化した歌詞と、いびつなまでに映画に溶け込んだメロディ・アレンジです。
特に最後の歌詞(この後で歌詞を引用しますのでー!!まっさらな状態で見たい方は読まないで!偉そうに指示してゴメンネ!ごめんね!!)
怖くないわけない でもとまんない
ピンチの先回りしたって 僕らじゃしょうがない
僕らの恋が言う 声が言う
「行け」と言う
あぁ、もう映画を思い出してこれだけで泣きそうですわ。
ちなみに、どうでもいいでしょうが、書きますとね。私この映画でこの曲がかかったあたりから、何度にもわたり嗚咽しながら泣きました。アラフォーのオッサンですがね!悪いか!!いいよね!!!
これ、ラッドの凄さというか、野田さんの凄さが久々に映画というフォーマットの力を借りて大爆発した歌詞だと思うんですよ。だって「恋が言う」ですよ!?書けます?普通??
そして、この曲。聞いてもらえるとわかるのですが、静かに始まって、だんだんと綺麗なメロディが加速していき、最後はクラップと大合唱みたいになって、突然終わります。約3分。ポップソングとしてはすこぶる歪な形をしています。
この最も盛り上がる箇所もサビというよりは大サビ、もしくはものすごく盛り上がるCメロみたい。そして盛り上げるだけ盛り上げておいて、突然この曲は終わります。
つまり、「君の名は」のラッドの曲は劇伴でありながら、movie ver.であっても、しっかりとラッドの名曲のていをなしていました。今作の楽曲は、より一層、映画と心中している曲たちなんです。映画の求める形に何のためらいもなく、同化してるんです。ポップソングの形を否定するかのように。そう、この作品の帆高と陽菜(主人公の男の子と女の子です)のように。決められたルールなんかよりも、自分の最もあるべき形を優先した、この曲もまさに天気の子なんだと思います。
それでも、というか、それだからこそ。この曲はとんでもない名曲です。だって、これを聞くだけで、僕らをあの映画の中の世界に連れて行ってくれる。これ以上の名曲ってないでしょう??
でもって、もちろんこの曲を語るうえで欠かせないのは、vo.である「三浦透子」さんの存在です。本当に素晴らしい歌声。
派手な個性があるわけではないと思うんですが、確かにこの人のこの声じゃないとダメ
思わせる魅力と説得力があります。
失礼ながら彼女のことを僕は全く存じ上げませんでしたが、2代目なっちゃんなんですね。懐かしい…。でもって、彼女のカバーアルバム「かくしてわたしは、透明からはじめることにした」がサブスク配信されてますので、ぜひ。本当に素敵な声です。でも、今作の彼女の声の方が、より一層魅力を増しているように感じました。
彼女の声の凄さは、すべての声の場所「発せられた瞬間」「その声がのびるとき」「最後途切れるとき」のすべてに同じだけ感情がしっかりと込められていて、一瞬たりとも思いが途切れることが無い、ということだと思います。これはそうそういないと思うんです。そして、低音で歌うAメロのような箇所と、より高い声で歌うサビのような箇所
それぞれに強い強い魅力がある。おんなじ人の声なんですが、どちらも違いがあって、どちらにも強く惹かれる。
これらの要素を男性でも持っている人がいるな、と思ったときに出てきたのがラッドの野田さんでした。そりゃこの曲でも歌ってるしそうだろうよボケナス!とお思いかもしれませんが、この全域に強い魅力を持つ声、というのはそうそういないと思うんです。しかもその魅力の構造がものすごくこの二人は似ている。これもある意味帆高と陽菜なんじゃないですかね。
とにかく、素晴らしい映画と素晴らしい楽曲でした。
この曲以外もラッドの曲、もちろんヴォーカルの無いインスト楽曲も、とても素晴らしかったです。
とてもとても素晴らしい映画と素晴らしい楽曲でした。
とにかく、この映画の終盤30分ほどは、心を思いっきり鷲掴みにしてくれる、僕にとっては忘れ得ぬ体験でした。
そして、この曲は、本当に本当に素晴らしい!!!
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