中村佳穂 「LINDY」
中村佳穂が凄い。
ありとあらゆる方面(主にツイッター)からその情報が、このアチキにも届いておりました。才能が迸っている、と。
(いきなり)余談ですが、この「主にツイッター」。改めて考えてみると、僕の知る音楽情報は、気がつけばまさに「主にツイッター」ですわ。勿論、そこから深く知るのに音楽雑誌も非常にありがたい存在ですが。気付けば、音楽の話をする友人は近くには居なくなりましたね…。いないわけではないんです。音楽の話をしている人たちは。ただ、僕が聞いてる音楽を熱心に聞いている人がいない。
と、書いて思い出しました。考えてみれば、そんな友人が居たのは大学時代だけでした!!いまだけじゃないじゃんね!!!!!!!!・・・・今だけじゃない・・・じゃんね・・・・・・。
結論としては、僕が友達が少ない、ということですね!!!
ハイ、話題を戻します。そのツイッター様様が教えて下さった、中村さん。
僕も、リリースされてすぐに話題となっていた「AINOU」は勿論聞きました。
良かったんですけど、正直そこまでピンとは来なかったんです(あくまで個人的感想です)。洒落てるネ!!と思いました。
そして、その感想はほぼほぼ間違いだったことを、先月。7月に思い知らされるわけです。
7月13日、東京恵比寿のリキッドルームにて開催されたワンマンライブ。これがネットで生配信されました。その際の僕のツイッター大明神のタイムラインは、僕が敬愛するライターさんやミュージシャンの絶賛、絶句(良すぎて)、絶叫(良すぎて)に溢れ返っておりました。その時の僕ちゃんといえば・・・お仕事YEAH!!!
エライ!エライね!!!
というわけで、指を5本ほどくわえながら(げんこつ)、あばばばばば…、と言いながらワタクシ、仕事しておりました。
が!!!優しい!ヤサシイよ中村様!!!
もっと多くの人に、ということで、その先の連休14日・15日までアーカイブを残してくださったのです!!!!
そして、見ました!!!
衝撃・・・・・・・!!!
もう、それ以外の言葉は見当たりません。開始直後。そこまで中村さんの歌を詳しくは聞いていない僕としては、「また、なかなか、良いリズムの、頭のよさそうな、シャレオツな曲を持ってらっしゃる」とか思っていたら・・・、歌詞が!?!?今この場について歌ってる!!!!!の!?!?!?即興!?!?!?!?即興ナノン!?!?即興ナノンママン!?!?!?
という、驚き。これ、本当に驚きました。その場の空気をそっくりそのまま鳴らしたような音楽。しかも、圧倒的なクオリティ。それを支えるバンドも、それぞれが気の向くままに鳴らしているようで、見事に調和してる。というか、完全に呼吸が合ってる。
その後も、基本MCと曲の境目が無い。即興と楽曲の境目が無い。さらに言えば、音楽と空気、空間の境目すら感じない。その世界そのものが音楽。リキッドルーム全部でも音楽だし、ぐっとミクロの単位まで小さくしても同じくそこには音楽が鳴っている。
凄い。本当にすごい。
そして、そんな中でも圧倒的!!!!!だったのが、この「LINDY」でした。
持ち込まれた太鼓。その段階でヤバいニオイしかしなかったんですが、これが途中からバカスカなりまくる。そこがお祭りそのもののようなフリーな空気が漂いながらも、その空間自体には適当さが微塵もない。徹底的に完成されているのに、徹底的に自由にぶっ壊れている。でも、やっぱり呼吸だけは完璧なまでに重なり合って、それがそのままビートになっているような。
また、この楽曲には馬喰町(ばくろちょう)バンドというバンドのメンバーが参加しているのですが、このバンドもとても面白いです。こういう知らない音楽に音楽数珠つなぎ的に出会うのって本当に素敵。
このライブの衝撃に比べると、配信音源はかなり整っているというか、きれいにまとまっています。が、やはり同じ「呼吸」や「空気」がしっかりとならされています。
あー、もう無いんですかねあの映像。ぜひこの音源とライブの世界観を両方味わって頂きたいです…。
兎に角、僕が抱いたシャレオツは間違いでした。いや、間違いでは無くそれもそのある種の一面だと思いますが、実際の中村さんの音楽はすこぶる本能的で、同時にものすごく知性的でした。その象徴的な楽曲が、この「LINDY」だと思います。
もっと早く、この曲について書きたかったんですが、言葉が追い付かず、書いていませんでした。でも、どうして今書いたかというと、
新曲が出るんですよ!!8月7日に!!!
配信限定シングル、その名も「q」!!!!!!
というわけで、それの音源を聞く前に書いておきたく書かせて頂きました!!!