ヅレブロ  日々の徒然~音楽、映画、ドラマ、キャンプ~

アラフォー男子inHokkaido。徐々に記憶力が落ちてきたワタクシの備忘録的ブログ。もし、だれかのやくにたてばとてーもしあわせです。これから書きたいことを考えてタイトルを変えてみました!!

内田万里 「Pom-pi-Dou」

元ふくろうずの内田さんの3月リリースのソロアルバムからの先行配信3曲。

 

ふくろうず解散後もマイペースながらしっかりとソロとしての活動を続けてきた(らしい(北海道にいる僕にはちょっとの情報しか無かったス))が、楽曲は通常の物流や配信、定額ストリーミング等では扱っていなかったので、僕は聞いていなかった。昨日、ふと自分のapplemusicのプレイリストを眺めていたら、昔作ったふくろうずのプレイリストが出てきて、久しぶりに聞き直したらとてもとても良くって、それで「もしかして内田さん配信してないかなぁー」と思って調べたらこれが出てきた。運命だね!ウ・ン・メ・イ!!

で、3月3日リリースのアルバム「PEE-ka-BOO」からの先行曲。これは、ソロで最初に出したアルバムの曲なんだろう。だっておんなじ曲名のあるもの。間違いない。

今作(アルバム)はナカコーやキセルの辻村氏、沼澤さんらが参加しているとのことだけど、これは以前出ているアルバムの音源なんだろうか。凄く丁寧に、内田さんらしさを描きつつも、ふくろうずとは明らかに違う。やっぱり当たり前だけどこれはソロ作だ。元ふくろうずの卓丸さんがライブや、このアルバムにも参加していても、あの音とは違う・・・と思う(自信不足がち)。芸能人格付けチェック的な不安はあるが、ここは「違う!」と断定していきたい。

 

改めてapplemusicで聞いたふくろうずは、とてもバンドだった。こんなにバンドなバンドだったっけ??という気がしたけど、1個1個の楽器が凄く主張してる。

そもそもふくろうずは内田さん率いる・・・的なイメージが強いバンドだったと思うけど、ギタ・ベース・ドラムが、1個1個バチコーン!!と音をぶつけまくってくる。良い意味でメジャー的なまとまりがなくって、とっちらかってる。それを内田さんの歌・歌詞が乗ることで、ふくろうずとしか呼べない音になっている。

 

考えてみれば、ドラムの高城さんがやめた後、サポートドラムを入れず、リズムマシーンを使ったのに打ち込み的なサウンドに移行することも無く(そもそも内田さんはキーボードなのだし、それだって可能性としては全然アリだと思うけど)、「ふくろうず」たる音にこだわってきたバンドだ。メンバーも歌詞もとても不器用だし、不格好だけど、とてもこのバンドで、この音であることには真面目で誠実な人たちだったのだろう。

 

内田さんの歌詞はメンバーの個性同様とても不器用だ。彼女の少女漫画趣味を反映した詞世界なのだとは思うけど、そこにある・居るのは間違いなく内田さん自身だろうし、彼女はいつもブログでウンコばっか書いてて、ウンコウンコ言っていたけど(イメージが肥大化している可能性があります)、きっと本質はそこではなく(そりゃそうだ)、彼女の詞は、ただひたすらに少女・乙女的なものではなく、どうにもそこにはぬぐえないエゴやカルマ・業が垣間見えていたと思う。

 

それが、ソロになった今、もっともっと広がっているかというと、そうではないような気が、この3曲からはする。それがふくろうずというバンドのマジックゆえだったのか、意図的にまだソロでは見せていないのか、僕がわかってないのか(詞がちゃんとはわかってないし…)わからないけども。個人的には、もっともっと、勝手で、わがままで、むき出しの音楽が聴きたい。

 

はたして、アルバムにはどんな曲があるんだろう。てか、配信する…よね??

先行公開してんだもんね???

 

というわけで、僕にはまだこのアルバムがどんなものになるのかわかんないけど、本当に最高のメロディが書けて、唯一無二な詞がかけて、素晴らしい声の持ち主だと思うので、改めて聞けたことがとても嬉しい。ずっと、ずーっと聞かせてほしいドス。

 

あ、あと、余談だが、ふくろうずが出てきたとき、「女性版スピッツ」と言われてるのを何度か見たのだけど、いまいちそれが当時はよくわからなかった。あぁ、曲めっちゃいいもな!!くらいに思っていた。でも、確かに、この、表に描かれている世界の陰に覗く「生き物としての血、や生・死」がある感じ、それがべったりと貼りついて離れない感じは、正にスピッツそのもののようにも感じた。