ヅレブロ  日々の徒然~音楽、映画、ドラマ、キャンプ~

アラフォー男子inHokkaido。徐々に記憶力が落ちてきたワタクシの備忘録的ブログ。もし、だれかのやくにたてばとてーもしあわせです。これから書きたいことを考えてタイトルを変えてみました!!

The Weeknd 「アフター・アワーズ」

こりゃ格好良いや。メロディもドラマチックでメランコリックで最高だや。

 

 

 

以前にも書いたのだけど、ワタクシは、基本邦楽を軸に聞いてるが、話題の洋楽関係は基本1度は聞いている。が、ダメなことが多い。音が格好良いのはわかるのだけど、ラップばかりだと、どうしても詞がわからないことが原因なのか、何度も聞こうと思わない。これは自分の雑さとか適当さなのかもしれないな、と思うけど正直よくわからない。ゆえ、洋楽で聞き続けるアルバムは最近はとても少ない。

 

でも、たまにピンときて、聞くものもある。ラップのものはやはり少ないのだけど。サンダーキャットとか、ボン・イヴェールとかは「なんじゃこりゃ!格好良い!!」と思った。ホレ、ラップじゃない。ラップが嫌いなわけじゃないので、何故ハマらないのかは、本当によくわからん。でも「すげえな!!マジすげえな!!!」と思う作品は明らかに日本のものよりも洋楽のほうが多いと思う。

 

で、今作。

 

あまりに無知なワタクシは、彼もラッパーだと完全に思っていた。本当に申し訳ない。

 

ので、聞き進めるうちに「あれ?このスウィートかつ、どこか哲学的な雰囲気もあるこの歌声こそが週末さんなの??ゲストヴォーカルじゃないの!?!?てか、weekendじゃなくてweekndなんだね!?!?」とABCを覚えたばかりの小学生英会話並みの理解力と知識をバッコリ発揮致した次第でアリマス。

 

兎に角、声が良い。僕はソウルフルな歌い上げ系シンガーが好きではなく、音程がはずれるかどうかギリギリの細い声がとても好きだ。だから邦楽が好きなんだろうと思う。例を挙げると、TKプロデュース時代後期の華原の朋ちゃんのシングル曲全般。音程があってるのかどうかすら微妙な歌とか本当に良い。…という嗜好の人にとって、洋楽のヴォーカリストは基本上手すぎる。いや、いいよね。上手いんだから。でも僕にとってはソウジャナイダヨー!という気持ちになる。

 

が、彼の歌声はとっても好きだ。凄く良い声だと思う。先ほど哲学的な声と書いたが、我ながらイマイチ意味がわからない。どういうことだろうと考えると、何と言うか、とても深い所で、一切僕(リスナー)と交わらない感じがする。深い悲しみを抱えているというか、絶望的な距離、温度差があるように感じる。でも、その距離を超えて、その声は、すぐ近く、耳元よりももっと近くで語りかけてくる。もの凄く遠いのに耳よりも近い声。どういうことだ。どんどんわからないけど、そんな印象のとても美しい声。

 

そして、曲が良い。めちゃめちゃ切なく、ドラマチックだ。これは日本人も好きだろうと思う。

 

で、なんたって音の強度が強い。それこそ外から鳴るというより体の内側からうちならされるような感覚がある。これがやっぱり日本の音との最大の違いだろう。一体、日本には何が足りないんだろうか。こういうとこに必死でくらいついているのがワンオクとか、近作のアジカンとかなのだろうと思うのだけど、それをバンドでならそうとするのは大変そうだけど、打ち込みでもやっぱり日本の音楽はこの音が鳴らない。ここさえ打破すれば、案外日本の歌謡的メロディとかは海外でウケたりしないんだろうか。この80年代っぽいアレンジとか、合うと思うんだけど。でも、とすると日本のガラパゴスなのは、曲ではなく音の強さ、ということになるんだろうか。

 

で、それを打破できたのが例えばBTSとかなんだろうか。確かに今作の雰囲気はちょっと近い感じもする。いや、詳しい人とかだと「なにいうてらっしゃりますのん??」というかもしれないけど、僕は感じた。確かに同じ感じを感じたんだい!

 

・・・結局なぜかはわからないけど、この「音」を目指して作っている日本のクリエイターの方々はいっぱいいらっしゃるのだろうから、やっぱり日本でこの音を鳴らすというのはきっと凄く難しいんだろう。でも本当、どうすればいいんだろうかね???電圧とかなのかい??

 

話が逸れたが、とにかく、このアルバム、素晴らしいメロディを素晴らしい声と素晴らしいアレンジで歌った、誰がどう聞いても傑作だろうと思う。しかも飽きない。何周でも聞ける。

 

 

そして、最後にこのアルバムのジャケットなんだけども(いや、皆さん見てらっしゃるでしょうが)

 

 

アフター・アワーズ

アフター・アワーズ

 

 

 マジか・・・どうした一体。と本当に思った。正直このジャケットをツイッターで見て、聞こうと思うまでに多少の時間を要した。

 

って、アレ??

これってもしかして

 

 

 

 

この人が海から上がったのか!?!?(違う)

 

 

ていうか、近年気に入った2マイがこのジャケットか…。一体なぜかは全くわからないが、どちらも傑作なので是非。