ヅレブロ  日々の徒然~音楽、映画、ドラマ、キャンプ~

アラフォー男子inHokkaido。徐々に記憶力が落ちてきたワタクシの備忘録的ブログ。もし、だれかのやくにたてばとてーもしあわせです。これから書きたいことを考えてタイトルを変えてみました!!

haruka nakamura 「スティルライフ」

世界中で、コロナの影響で自宅での生活が余儀なくされるなか、インストゥルメンタルの需要が増しているそう。なるほどなるほど。わかるわかる。

 

おそらく、「ながら」でかけれるのは勿論だし、定額ストリーミング(以下サブスク)の普及もその一因だろうと思う。日本人以外の感覚はガラパゴスな環境で生きているのであろう僕には世界の人の気持ちはよくわからないけど、僕個人の印象としては、インストをCDで買うのはどこか抵抗があるのではないだろうか。「歌があったほうがなんかお得!!」という貧乏根性なのか、そもそもバカでかいヒット曲が無いからなのか。インストのヒットといえば、教授のエナジーフロウ以来無いと思うし。僕個人としても、サブスクで聞くまではインストのようなものを聞く機会は少なかった。でも、サブスクでガンガンとインストゥルメンタル・チル・ニューエイジ等のキーワードで聞くようになると、実のところインストの方が良く聞くし、飽きない。そして結果としてCDで購入する作品もそのようなもののほうが多くなった。理由は、良い音で聞きたいのと、ジャケットが凝っているものが多いから。

 

だから、僕としては、おそらくおきているのであろうインストブーム(いや、おきてないのかもしれないけどね…)は、至極当然だし、ここから沼にはまる人続出!!を願っている。願って止まない。

 

で、今作。

おそらく日本でインストを聞こうと思うと、確実に通るであろうアーティスト、haruka nakamura氏の新作。

 

これが本当に素晴らしい。僕はほぼ毎日聞いている。エビ中やukkaやブクガと同じくらい聞いている(最上級の褒め言葉と認識して頂きたい)。

 

これは、haruka氏初のピアノソロアルバムであり、ミュートピアノというものを使って録音されている。このミュートピアノ。当初この話を聞いたとき、何故か僕はフェンダーローズと混同し、「何故そんなアダルティな…」と思ったが全く違った。自分の脳みそが一体どういう軸で繫がっているのかを知りたい。

 

ミュートピアノとは…

 

あれ??

あれれ???

 

これがね、ネット検索では全く出てこない。フェンダーローズと間違うわけだよ(違う)。

 

全くは言い過ぎですな。でも簡単に検索するとなんか違う。

 

haruka氏の記載によると、要はピアノの弦とフェルトの間に布を挟んでいるらしい。

 

なるほど。

驚くべきことに僕はピアノが弦とフェルトで鳴っていることをここで知った。いや、違うのか???それすらわからない。愚かしい僕をお許しください。

 

とにかくその間に布を挟むことで、非常にぬくもりのあるこの音になるようだ。そしてその布を変えると、音の質が変化する。らしい。

 

とにかくだ、この音はそうやってつくられている。

 

その、この音、がとってもすごくすばらしくミラクル素晴らしいんだ。

 

俗に言う宅録というもので、ゆえ、音質はきっと良くないのだろう。でも、昔から僕は宅録が好きだ。いや、中村一義が好きだ。

話を戻す。

 

この作品には、日々の音、空気が、そのまま本当につまっている。

 

打鍵、ペダルの音もそのまま入っているとharuka氏が書いているように、ガタッ、ゴトッという音、サーッという音、音が鳴るために動く全ての音がそのままに録音されている。

 

正直、僕は最初、この音が大きすぎる気がした。本当にピアノの音色と並列くらいになっているバランスが、良いけども…、と思った。でも、それが何度も聞くうちにそれ自体がとてもとても愛おしくなった。これは個人の感想なので、最初から素晴らしいと思う人も、最後まで気になる人もいると思うけど、僕にとってその音がたまらなく感じられたときに、きっとこのアルバムをずーっと僕は聞き続けていくと思った。

 

そこで鳴らされるメロディは相変わらず絶品だ。そこにこの録音、音が重なっていくと、haruka氏の描く世界、何というか…ものすごく深い孤独が、孤独のままで連帯していくような音、が、美しく体に染み入っていく。

 

ほんとうにずっと聞いていたくなる作品。

 

そして、haruka氏は、既にもう一枚分の作品、このスティルライフの続編を完成させているという。秋頃のリリースとのこと。そこに詰まる音を楽しみにこの作品を聞き続けていきたい。

 

 

 

スティルライフ

スティルライフ

  • アーティスト:haruka nakamura
  • 発売日: 2020/04/24
  • メディア: CD
 

 

 

スティルライフ (LP) [Analog]

スティルライフ (LP) [Analog]

  • アーティスト:haruka nakamura
  • 発売日: 2020/05/22
  • メディア: LP Record
 

 

 

あと、こういう音楽が好きな人は皆知ってるのでは?というくらい有名な「雨と休日」というお店(オンラインショップあり)では、有償ですが、ポストカード付きのセットも販売しています。

 

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