ヅレブロ  日々の徒然~音楽、映画、ドラマ、キャンプ~

アラフォー男子inHokkaido。徐々に記憶力が落ちてきたワタクシの備忘録的ブログ。もし、だれかのやくにたてばとてーもしあわせです。これから書きたいことを考えてタイトルを変えてみました!!

南端まいな 「relief」 (配信限定ep)

最初そこまで「キター!!!!」という感じはなかったのだけれど、イヤフォンで最初から通して聞いたとき、「キター!!!!!!!、これ!!そう!!これだよ!!!!」という脳内大爆発が起きた。そうだ!これだ!!!

個人的な感想として、今までのソロワークは、「しっかり」「きちんと」作られていて、真面目で、決して悪くはないけど、失礼ながら、そこまででもないな・・・と思っていた。

単純に僕はアレンジがあまり好きじゃなかった。あまりにも今という要素がかけ落ちているし、突出した部分も感じない。再評価されているシティポップや、長年愛されているクラシックな名曲は、普遍的だからよいのではなく、必ず「今」とリンクする箇所があるから、古いと思われずに今も現役で聞かれていると思うのだ。

正直今作も、アレンジは今までと大きく変わってはいないと思う。アコースティックで極めてシンプルな編成も、南端さんの声に合っているけど、有り体なもので、大きなトピックは無い。でも、今作は特別だし傑作だ。それはひとえに南端さんの歌声の素晴らしいこと、そして、それをしっかりと録音できていること、だと思う。

とにかく声がよい。圧倒的に良い。

今までの曲と比べてものすごく上手になった。当然もともと歌い上げるようなタイプの人ではないし、今作はアコースティックであることもあって、ある意味、線はより細くなったように感じる。それに録音が素晴らしいと書いたのだけど、音そのものは生音らしいというよりも、デモのような不安定さもあったり、足りないようなところもある。でも、それも含めて、凄くリアルだ。細いその声もリアルがそこにあって、芯が通っていて、もっともっと聞きたくなる。この声をもっともっと大きな場所に響かせていってほしくなる。

カヴァーの選曲もアイルネ時代のようなツボつきまくりな感じではなく、とても一般的な選曲だ。ある意味そういう点はずっと通底しているし、そこがどこまで広がっていくのかはわからないけど、不器用さも含め、まっすぐなままにまっすぐな声が遠くまで響き渡ることができたら、それはとてもとても美しくて、素敵なことだと思う。

 

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