ヅレブロ  日々の徒然~音楽、映画、ドラマ、キャンプ~

アラフォー男子inHokkaido。徐々に記憶力が落ちてきたワタクシの備忘録的ブログ。もし、だれかのやくにたてばとてーもしあわせです。これから書きたいことを考えてタイトルを変えてみました!!

BUMP OF CHICKEN 「aurora arc」

めっちゃ聞いてます。このアルバムをワタクシめっちゃ聞かせて貰っております。

 

まず、サブスクリプションにて当日配信開始して頂き、本当にありがとうございます!!ありがてぇ!マジありがてぇ!!

 

そして、このアルバムは、その同時配信にふさわしいアルバムだと思います。配信を聞いて、更に深くその世界観を知りたい、より良い音質で聞きたい、歌詞カードを手元ににおいて聞きたい、と思ってCDを手にする人は少なからずいると思うからです。

 

正直言って、個人的には失礼ながら、このアルバムに、そこまで強い期待をしていませんでした。以前ブログでも書かせて貰いましたが、なにせ純然たる新曲はわずかですし、ある種の「ベスト盤」のようなアルバム。そして、正直そこまで派手な楽曲があるようにも思っていませんでした。数々の配信曲は、僕はダウンロードはしておらず(自分の家のネット環境が、PCが古いせいかitunesダウンロードができなくなった、というのもあるのですが・・・)、MVが配信されたら、見る程度でした。(でも全て見てはいます)

そのアルバムを、配信当日から今日まで、何度も何度も聞いた感想としては、これは、最高傑作なのでは??ということです。

 

いや、なのでは、ではなく「最高傑作」です。本当に素晴らしいアルバム。

 

僕の中でバンプの最高傑作は不動の「THE LIVING DEAD」です。その位置は、今でも変わりません。今作は、全く違う角度、今の彼らが描く世界の最高到達点、最高傑作なのです。へりくつみたいですみませんが、両作1位!!というわけではなく、比べられるものではない、ある種別の競技のようなものだと思うんです(それを考えていくと全作一位というバンドではあるんですが)。

 

とにかく全ての曲が素晴らしい。とてもとても丁寧に、その世界観を表現している。元々バンプはそういうバンドだと言うのは勿論知っています。楽曲に考えられないほど真剣に真剣に向き合い続けるバンドです。その彼らが、月日を経て、多くのスキルを身につけ、「ray」以降の打ち込み等、サウンド面でも多様な武器を手にしたうえで、今作はとても大きな懐がある、すこぶる繊細でありつつ、大河のような優しさ、安定感がある。日本のポップ、ロックシーンのど真ん中でありながら、未だ手作業のような職人性、彼らの絆からしか生み出しようのない特異性を全ての場所に兼ね備えている。

 

そもそも、今作はシングルの詰め合わせではないのではないか??

というのを聞けば聞くほど思いました。

 

意図しているのかは、僕には全くわからないですけど、シングルはあくまでも、アルバムを様々な角度から我々に見せてくれる、ある種映画のティザー映像のような、アルバムの断片だったんじゃないか、と思うんです。シングル、という落としどころではなく、あくまでもアルバムの一部としての楽曲発表。「そりゃ、アルバムにシングルは大概入るんだから当たり前だろこのポンコツ!!」と思われるかもしれませんが、通常シングルはやはりシングルなんです。今回は、1曲で顔も体も足先まであるものではなくて、大木の一部をいろんな切り口で紹介してきたもののように感じたんです。実際、このシングル群でCDとしてリリースされているのは「話がしたいよ/シリウス/スピカ」のみ。あとは配信限定であることも象徴的なのではないでしょうか。

 

そう考えると、これもユグドラシルなのかもしれないですね。でも、今作のタイトルは「aurora arc」。物語の中ではなく、あくまでも現実に、僕らの世界に存在する、実存するものにこのストーリーを委ねている。これはとてもこのアルバムらしいタイトルだと思います。

 

自由に楽曲を聞くことのできるのが、サブスクリプションのメリットだと思うのですが、やはりこれは、この曲順で、最後まで聞いてこそのアルバムだと思います。

このアルバムは、不器用な、でも世界一温かいぬくもりをもった、職人さんの手のような、でもその手を見つめると、遠い宇宙まで感じられるような。彼らの歩んできた道のりでしか描くことはできない、美しく、強い、地にささったフラッグのようなアルバムです。ただただ、こうやって感想を書かせてもらうだけでも、「ユグドラシル」や「フラッグ」と彼らが今まで描いてきたモチーフがふっと浮かびます。今回の彼らのツアーは「aurora ark」。arc「弧」からark「箱舟」に変わりました。箱舟も今までの彼らの作品に出てきたモチーフです。彼らの描く楽曲、アルバムの世界はすべてつながっているから、なのだと思います。いつまでも彼らの曲は「君と僕」であり、「君は僕だ」なのでしょう。だからこそ当然世界はつながってくるんだと思います。そんな誠実すぎるほどに誠実なbump of chickenというバンドの描く、今までで最もリアルで、最も美しい作品が、今作、「aurora arc」だと思います。

 

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aurora arc (初回限定盤A)(CD+DVD)

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aurora arc (初回限定盤B)(CD+BD)

aurora arc (初回限定盤B)(CD+BD)

 

 

 

aurora arc (通常盤)

aurora arc (通常盤)

 

 

 

aurora arc

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