ヅレブロ  日々の徒然~音楽、映画、ドラマ、キャンプ~

アラフォー男子inHokkaido。徐々に記憶力が落ちてきたワタクシの備忘録的ブログ。もし、だれかのやくにたてばとてーもしあわせです。これから書きたいことを考えてタイトルを変えてみました!!

定額ストリーミング について。

定額ストリーミングなのか、サブスクリプションなのか。

 

意味あいとしてサブスクリプションは間違っているとの指摘も見ましたが、一番定着している呼び名はサブスクですよね。テーストとか言わないですもんね。テイスティな感じしますしねテースト。とにかくー、どちらでも良いがはっきりした方が良い気がしますよ。ワタクシはね。

何か固定した名前が無いとドンと行かない気がしませんか???

 

まぁ、それはそれとしてですね、

 

先日、スピッツが全曲解禁となりました!!ヤッタネ!!ヤッタネ!!!

 

これは本当に嬉しい。僕の携帯には、ipodに入っていたスピッツのアルバムほぼ全部がitunes経由で入っているのですが、僕がandroidだからということへの嫌がらせなのか、曲名が灰色になっているものばっかで、さっぱり聞けなかったのです。これ何なんでしょうね??知っているかたがいらっしゃれば是非教えて頂きたい。

 

とりあえず、自分の好きな曲ばっか詰め込んだプレイリストを作って堪能しております。幸せです。

 

そしてこのスピッツ解禁は非常にデカいですよね。これで僕らアラフォー及びアラフィフあたりの人にとって2台巨頭的なミスチルスピッツが解禁となったわけです。ミスチルは最新作は解禁していないので、完全ではないですが、懐メロ的に楽しむには全く問題ないし、そうではなくするのであれば、是非最新作の解禁を!!頼むよ桜井さん!!!

 

とはいえ十分すぎるほどのライブラリです。僕から上の世代だと、例えばマッキーとかも解禁してますし、結構若い世代に負けないくらい定額ストリーミングはアラフォーアラフィフには魅力的だと思うんですが、正直そこに訴求するようなCMとかも各社打ってないですよね。うまいことやったら一発だと思うんですけどね…。今日の新聞広告で、TK(テツヤコムロの方です)の代表曲100曲が入った目覚まし時計みたいのが20000円で売ってて、「この音源の権利は今TKは手放したんだっけ??誰が持ってんだっけ??」とか思いましたが、この価格を考えても、今やiphoneスマホはどんな世代でも持っているわけで、絶対需要あると思うんスよ。

 

あとは大御所のサザンとか、そして!なんたって米津さんですよね。待たれる!!

 

米津さんは海外への眼差しを強く持っている方だと思うので、星野源氏のように、「ここぞ!」というタイミングを待っていると個人的には思っています。

 

で、でですよ。

 

このアラフォー世代をグッと引き寄せるのに解禁してくんねぇかな、得しかないと思うんだけどな…と僕が思っているのはビーイングのアーティスト群です!!

 

WANDSZARDT-BOLANなど、僕らの世代の皆は本当に懐かしく聞けると思うんですよ。当時からロックファンはビーイングを嫌うきらいはありましたが、曲は良いものがいっぱいあると思うし、僕らの世代は思いっきり思い出がそこに乗っかっているんですよ。ズズンとね!!

残念ながら現役バリバリのバンドもあまりいないとは思うんですが、だからこそ定額ストリーミングはとても良いかと。あ、B'zもビーイングでしたよね。でも、そこまで我が儘は言いませんので!!!でもビーズ聞きたいなぁ。ビーズでしか満たされないものってありませんか。ありますよね。

 

ただ、正直この「ビーイング」というくくりは僕にはよくわからないんですよ。確かTUBEとかもそうじゃなかったです??違ったっけ??ちなみに、TUBEはストリーミング解禁してますので、夏を感じたい方は是非。

 

でも、とにかくこの「ビーイング」と呼ばれる集団の代表格はやっぱり上記のワンズやらザードだと思うんです。最近コーナー自体あまり見かけないですが、以前はゲオとかの100円均一コーナーに結構アルバムとかあって、でもネットだとビーイング好きな人って今でも一定量居る感じしますよね。であれば、中古投げ売りよりもストリーミングの方がお金になるだろうし、皆聞けるしでウィンウィンじゃないですか?どうですか??

 

先日テレビでZARDの番組が坂上さんのであったみたいなんですが、僕はさっぱりテレビを見ないので、後から知って「見たかった―!!」と思っておりました。

その流れで、ZARDの好きな曲みたいのが結構みなさんツイッターで書いたりしていて、やっぱり今の時代に出てくるもの、強いのはアニメタイアップ系なんだな、とか考えたりしてました。で!!ここで強く言いたい!!!僕の中でザードの圧倒的ナンバーワン曲は「来年の夏も」です!!!!

これ、前にワタクシ、アイドル夏ソング大好きセレクションを書きましたが、この曲はセツナ系夏ソング永遠のマイトップワンであるフジファブリックの「若者のすべて」に肉薄するほどの超名曲ですので、ぜひに聞いて頂きたい!!

 

話が軽く逸れましたが、このスポティファイやアップルミュージック、youtubeミュージックなど、ストリーミングサービスは、まだまだいろんな可能性があるように思います。前にも書いた気がしますが、星野源さんがライブをネットフリックスで解禁したように、ライブ映像の定額ストリーミングサービスを別料金で良いので、解禁してくれたら、これもとても嬉しい。僕嬉しい。でも、今やCD購入の動機は初回限定のライブブルーレイのような気もするし、難しいんですかね。

 

どんな形で、これからのこのサービスを展開するのか。是非にもっともっと幅広い展開になって、末永く続いていただきたい、とめっちゃ使いまくっている僕は思っております!!!!!!

 

 

ZARD Forever Best~25th Anniversary~

ZARD Forever Best~25th Anniversary~

 

 

 

小沢健二 「彗星」

最近要注目な曲がいっぱいあって、スピッツも定額ストリーミング解禁したし、髭男のアルバムも凄い良いし、時雨tkのソロも良いし、原田珠々華さんのsixteenが本当最高すぎて!!!とか様々に思っていて、はてさて、何を書こうかしら、とか思っていたら、マックス最高&衝撃の1曲が解禁されましたであんさん!!!

 

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小沢健二、出る出るでーる的な話で出ないわねやっぱり出ないわね、と思っていたらついに!!!アルバムリリース決定ドス!!

 

So kakkoii 宇宙

So kakkoii 宇宙

 

 

 もうね、ナナメ上とかいう次元じゃないっすよね。

 

再始動後のオザケンの完全に覚醒して、解放されて、且つ、ものすごく地に足についた活動を見ていると、「宇宙」というワードは当然これは来るでしょうそうでしょうワードなのですが、「So kakkoii」…。

 

無理―。予想とか当然ムリ―!!!

 

凄いな。マジで凄い。

 

Soは「そう!(so そのままとも言う)」なのか「創」なのかなんなのか。僕ごときにはわかりませんが、きっとこのアルバムを聞いたら、キチンと僕にもわかる言葉で届けてくれるであろう絶対的安心感が今のオザケンにはあります。

 

彼のアルバムの曲数を考えると、今までリリースされたシングルが入るのであれば、残りの曲数はかなり限られるわけで、そうなると、ある程度種明かしがされた状態であるはずなのに全く分からない。楽しみを超えて、聞いてしまうのが恐ろしくすらありますな。

 

 

で、そのアルバムのリード曲としてこの度配信解禁されたのが、上記の「彗星」です。

 

上にインスタの歌詞を貼らせて頂きましたが、明らかに今までの再始動後のオザケン、さらに言えば、その前の様々な楽曲の集大成のような、とんでもない情報量と、熱量を持ちながらも、全く複雑にならず、すこぶる軽快な楽曲になっているのが本当に素晴らしいです。

 

様々なライターの方が、興奮と共にこの楽曲について書いていたので、思いっきり参考にさせて頂きますが、この詞に出てくる1995年の冬は阪神淡路大震災、そして地下鉄サリン事件と、世が大きく混沌の中に飲まれていた時代であり、小沢氏としては、「強い気持ち、強い愛」がリリースされた年のようです。

 

そう考えると、敢えてこの曲の別バージョンが再始動後に公開されたのも、はっきりと意図があるものであり、明確に全ての活動が地続きであることを示していると思います。

 

その混沌とした1995年と比べて今現在の2019年はどうなのか。多くの人は、混沌の度合いはより増しているように感じていると思います。ただ、この曲は「そして時は2020」と始まっている。今年から翌年を見ている形ではあるけれども、来るべき2020を時間軸の中心に据えている。一部の意見として、2020、つまり東京オリンピックの年は、日本にとって決して良いターニングポイントではない、という声を聞きます。正直僕も、全てにおいてではないですが、そう思っている面が多くあります。

 

でも、世の様々な現実を、実際に見て、歩いて、感じてきたオザケンが、この時代に、そして、自らの子供が生きていくこの先の未来に対して描いた言葉は

 

だけど幻想はいつも崩れる

真実はだんだんと勝利する

時間ちょっとかかってもね

 

と歌い

 

再生する森 満ちる月

続いてゆく街の

空を横切る 彗星のように

 

と歌う。

それも強く確信めいた声で。

 

個人的にはものすごくこの曲でハッとしました。絶望を決めつけていたのは自分なんじゃないかと。どんな暗闇もそこを射抜く何かがあるんじゃないか??そもそも暗闇とは何が生み出しているのか??なんて考えたり。

 

この歌詞が、無根拠な希望ではないのは間違いないです。彼の目には、しっかりとこの歌詞のイメージが、ファンタジーではなく、この世界の未来(の一つ)として映っているのだろうと思います。

 

この曲を聞くと、彼の全ての曲が、言葉が、円を描いて一つの輪の中にあるように見える。そしてそれそのものがこの「世界」のように見える。4分程のポップソングが世界を塗り替えるように感じる。でもそれは、曲が塗り替えてくれるのではなく、塗り替えるのはその曲に力を貰った僕ら自身なのだろうとも思うんです。

 

そして、この曲で最高なのは、大げさな何か、世界規模の何かではなく、それはすぐ身近にあるものである、ということ。

 

今ここにある

この暮らしこそが 宇宙だよと

今も僕は思うよ

なんて奇跡なんだと

 

最高のサビのメロディと歌詞。

 

自らの手におえない何かではなく、そのすぐ近くにある全てこそが「宇宙」であるということ。そこがまさに0を1に変える場であるということ。

 

そして、この歌詞は、再び巡り来るサビで、最後の行だけが

 

なんて素敵なんだろう!と

 

という歌詞となります。

それは奇跡のようであり、何とも素敵なものであるのだ、と。

 

前にも最近のオザケンの歌は生命そのものだ、と感じたんですが、今回こそは、まさにそうだと思いました。

 

生まれて成長して、また新たな命と出会うその命そのものの美しさを、この詞というよりも、歌そのもの、曲の端々から感じました。歌全体がとても瑞々しくて、雨粒が木の葉にはねて落ちる音のような、美しい雨音のような。

それが、この現実で、というよりも目の前で起きているという事実をこの曲はとても素敵に届けてくれます。

 

はてさて、11月にはアルバムです!

 

先ほど、聞くのが恐ろしいと書きましたが、でもでも!早く聞きたい!!So kakkoii宇宙がいかなるものなのかを早く感じたい!!!!

今この2019年にこんな素敵な曲を届けてくれて本当にありがとうオザケン!!!

 

 

 

僕の好きなアイドル夏ソング

桜エビ~ず「can't go back summer」が配信リリースされましたー!!!

とのことで、それを記念して、勝手にこれぞ!という夏ソングを取り上げたい。いや、取り上げさせて頂きたい!!!

 

勝手に記念しているうえ、何故今か。もはや残暑という言葉も、ここ北海道では陰を潜め、夏ソングを聞く人も減っているとは思います。思いますが、是非、今この楽曲たちを聞いてはもらえないだろうか。もらえまいか。

 

最高なはず。はずだヨ!

 

夏ソングとは、暑いね!夏だネ!青春だネ!そう!君がスキ!!!という甘酸っぱ爽快スプラッシュ感と、花火に代表される、終わった後の切なさの同居です。

 

それは真夏に聞くのももちろん良いけど、秋に聞く夏ソング。しかもアイドル夏ソングは本当にたまりませんよ。切なさマックスです。遠い目、そして頬を伝う涙・・・。

 

SETSUNAIね!セツナイよ!!!

 

というわけで、僕の好きなアイドル夏ソングはこれ!!!

 

① ばってん少女隊 「無敵のビーナス」

② 桜エビ~ず 「灼熱とアイスクリーム」

③ アイドルネッサンス 「夏が来た!」

④ RYUTist 「Blue」

⑤ 開歌 「ゆびさきに向日葵」

⑥ 乃木坂46 「君が扇いでくれた」

 

 

MV(無いものは動画)は最後に貼っておきますので是非!!

 

 

どうです。素晴らしい偏りでしょう。基本スターダスト推しのアイドルネッサンス推し!!!ただ、ももクロちゃんエビ中ちゃんは入っておりません。夏ソングとしては圧倒的に好きな6曲でアリマス!!

 

詳しく書くとロッキングオンの2万字インタビューばりになりそうなので、みじかくチョイチョイとだけ・・・

 

①ばっしょーは、この曲がめっちゃ好きです。最近のBDM(ばってんダンスミュージック)路線も悪くないけど、このドがつくくらいのアイドル路線もある意味スタダにはいない気がするので悪くなかったかと。ていうか、スタダの最近のロック路線はかぶってるように思うけど、どうでしょう…。皆思ってるよね???ね???

完全にばっしょーとシャチ、ボルトは路線が重複してると思うの。

 

②で、桜エビ~ずの大名曲のこれ!!!これは本当に演奏からMVから全て最高なので見て下さいませ。皆が言うほどバンアパ感は無いと思うんだけど、普通に演奏格好良いし、歌詞も含め完璧です。

 

③アイルネは、他にも夏の名曲があるし、そもそも「前髪がゆれるep」は夏の風景を見事切り取った超絶最高傑作ですが、僕の中で夏の1曲はこれ。なんたってこれ!

渡辺美里さんのカヴァーであるこの曲。ミサト様が歌うのとは全く違う、ちょっとした一夏の背伸び感が見事。曲の魅力を別の形で見事に広げているという点で、カヴァーかくあるべき!的な意味を非常に強く持った名曲だと思います。アイドルネッサンスは、本当にカヴァーが良質でした…(遠い目)。それぞれの楽曲の別の扉をさわやかに鮮やかにあけてくれたということも、このグループが特別だった部分でしょう。

 

④続いてRYUTist。彼女達といえば、僕は柳都芸妓から聞いたので、初期作品をしっかり聞いたことがなかったのですが、TIFかなんかの映像で、この曲を聞いて「すきーーーーー!!!」となりました。改めて聞くと、初期作も名曲の宝庫…。振り返って様々に聞きましたが、この夏一番聞いたのは、やっぱりこの曲!!!!

 

⑤開歌は、今年結成されたばかりのグループ。元アイドルネッサンス百岡古宵さんが所属していることや、グループイメージから、アイルネ解散後のメンバー活動の中で、最も直系というか、アイルネ後継的な印象が強いグループだと思うんですが、確かにヒョウリさんの和を感じさせるメロディはその匂いがあるんですが(オワリカラの曲もカバーしてたし、ライブにも出ていたし)、そこにサクライケンタんの洗練されたトラックが合わせられることで、かなり印象が変わっていると思ってました。が、この曲は確実に「あの夏」につながっている名曲だと思います。繋がっていると言っても、全く後継者的に彼女達が感じる必要はないし、そもそも百岡さん自身そうは思ってないと思うのですが、僕にはこの曲は、5センチメンタルのあのMVの空気や、同じ夏の匂いを感じます。ひとときの夏の美しさ、というか。

これからも、「四季」と「そこに居る人々」の切なさや美しさを綺麗に切り取ってくれるグループになったら、とても素敵に思います。

 

⑥で、最後に乃木坂です。秋元氏のグループでは、乃木坂さんが、最も好きな感じのメロディが多くて、何せ天才杉山勝彦氏が提供している曲も多いので、結構様々に聞いているのですが、やっぱり僕はどうしても秋元氏の「ファンが過剰に自己投影できる詞」が苦手です。でもこの曲は歌詞も含めて好きです。秋元さんはこういう情景を描くのが流石に上手だと思います。ただ、やっぱり「遅すぎたんだ 異性の意識」というあたりが少し苦手ですが、非常にドラマチックな名曲だと思います。

 

 

以上!!!是非、あの夏を振り返る名曲として秋の今、いかがでしょうか!!

 

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無敵のビーナス

無敵のビーナス

 

 

 

 

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灼熱とアイスクリーム

灼熱とアイスクリーム

 

 

 

octave

octave

 

 

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夏が来た!

夏が来た!

 

 

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※Blueは4分くらいからです

 

Blue

Blue

 

 

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ゆびさきに向日葵

ゆびさきに向日葵

 

 

 

※ごめんなさい、乃木坂さんは適切なMV映像が見つけられませんでした…

 

君が扇いでくれた

君が扇いでくれた

 

 

集団行動 「ガールトーク」

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変化作?なのか、勝負作?なのか。

 

わかんないけど、明らかに次の段階に入った感のある、集団行動の新曲「ガールトーク」。まず、曲名がバツグンに良いですな。良いです。いや、好きです。

 

まず、誰が聞いてもわかるように、今までの「ギターキッズなの??実はギターキッズなの真部さん!?!?」っていうくらいにバリバリひきまくっていたギターサウンドじゃない。ていうか、バンドサウンドですらない。ぐっと音数を削った打ち込み。今のモダンなサウンドのモードに近いというより、今の相対性理論に近い。だから、結果として(なのか??)相対性理論への回答のような曲になっていると思う。

 

そして、相対性理論とは全く違う。

今の相対性理論も好きだけど、やっぱり昔に比べると、理屈っぽくなったように思う。ライブハウスより美術館的な感じがするし、ライブというよりインスタレーションのような感じもする。「凄い!」んだけど、それ以上に「好き!」と思わせてほしい。

でも生で見たことは無いので、それを言う資格は無いよチミ、と言われたら謝るしか無い。すまない。ごめん。すまない。

 

昔の相対性理論は、企業名や、広告に乗ったワードみたいなものを使いながら、そこから半キャラずらしのように絶妙に軸をずらすことで、ある種パラレルワールドのようなものを僕らに見せてくれて、僕も、それに夢中になっていた。

 

集団行動は、そのようなキラーワードは使わないけど、世界観は全く(当時の相対性理論に)負けていないし、違う切り口でありつつ、切れ味は大きく増していると思う。そして、その世界観を構築しているのは、間違いなく「齋藤里菜」さんの力だ。凄くチャーミングでありつつ、フラット。日常の中にある存在で齋藤さんは有り続けながら、しっかりと真部ワールドに片足を突っ込んで、オブラートの無い、ワクチンの存在しないワードを投げ込んでくる。あくまでも日常の中で。

 

カジュアルでありながら、その言葉は突如としてグロテスクというか、いきなりど真ん中を射抜くような、もの凄い生々しさを持つ。

 

ぐっとトラックがシンプルになったのは、余計な装飾が今の集団行動にはいらないということだし、それは齋藤さんへの信頼だと思う。

 

本当に、新しい曲を出す都度、ヴォーカルの魅力が何倍にもなっている。当初借り物のように思えたし、だからこそ楽曲の力に大きく助けられているように感じたヴォーカルが、今や楽曲を大きく引っ張っている。赤い公園の佐藤さんにも、当時同じく思ったけど、ヴォーカリストの増していく表現力を目の当たりにするのはとてもスリリングで興奮する。音楽が好きで良かった!と思う。

 

とにかく、この曲の齋藤さんの歌声は、とてもフラットで、優しい。聞くリスナーと完全に地続きの歌声だ。でも容赦なく「ガールトークイニシャルトーク」という言葉がどんどんどんどん脳内を巡っていく。そしてリピートしてしまう。アウトロがコーラスのこの歌詞のみというのも凄い。

 

この曲を皮切りに3ヶ月連続リリースとのアナウンス。最初にこの「明らかに新しい集団行動」である「ガールトーク」を持ってきて、一体次には何が来るんだろう。

 

本当に天才だ。真部さん。ずっとずっとワクワクさせて欲しい。

 

 

ガールトーク

ガールトーク

 

 

 

 

怒髪天 「オトナノススメ~35th 愛されSP~ / シン・ジダイ」

まずは怒髪天様。真に申し訳ございませんでした…!!!

 

ワタクシ、この35周年記念アルバムがリリースされると聞いた時

「また、ベストか」

と思ってしまいました…。なんかベスト的なのが続くなぁ、と。

 

知らなかったのはワタクシだけでしょうか。このアルバム。まーったく普通のベスト盤ではござりませぬ。ていうかそもそもベスト盤ではないのです。いや、今の最高が詰まっていると言う点ではベスト(な)盤ではある。そうだね、ベスト盤だね!!!!

 

ごめんなさい。わかりづらくなったことを謝罪致します。

 

まず、新曲「シン・ジダイ」、そして「やるイスト」が収録。そしてその後には、オトナノススメの35th記念スペシャルバージョン。更にこれのカラオケ・インスト(コーラスもなんもはいってないやつ)・ギターメインミックスver.・ベースドラムメインミックスver.を収録…。アルバムは以上!!!

 

更にDVD or ブルーレイ に ライブドキュメントを含むモリッモリの怒髪天詰め合わせ!!!!

 

つまり!ベストなんてものではまーーーーーーーーったく無い!!!!

 

超絶濃ゆい、濃厚怒髪天詰め合わせセットでござんす!!

 

これがブルーレイ&CDで8888円(末広がり)!!

DVD&CDだと7777円(ラッキーセブン)!!

CDだと1800円(ん?これは何だろか???)!!  全て税抜価格!!!!

 

うん、もはや高いのか安いのかもよくわからん!!!!

 

とにかく、怒髪天の愛がつまりにつまった35周年記念なのでゴンスよ!!

 

で、そのオトナノススメの「35th愛されSP」のMVが公開されましてん!!!

これね…、泣きますよマジで。豪華とかじゃなくてね、愛ですわ。愛。

本当に今この時代に怒髪天が居てくれて幸せッス…。愛してるよ怒髪天

このMVを見たら、どうしてこのアルバムには1つの曲に演奏をメインで聞かせるものとギター、ドラムベースをメインで聞かせるものがあるのかが分かるはず!

 

僕のようなアラフォーやアラフィフな皆さんはもちろん、ロックキッズ(特にライジングサンが好きな人達はマジたまんないですよ。ほぼライジングサンなんでこの面子!!!)もグッとくるはず。ていうか、出てくる人誰も知らなくてもこの何とも言えない愛に満ちたPVに知らず知らずに笑顔になるはずですよ…。

 

で、それがこれ!!!

 

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セイジさんに始まり、マーヤに終わる!!!

何とドラマー6名、ベーシスト6名、ギタリスト13名!!!!ヴォーカリストとコーラス合わせて総勢220名!!!!!!!!!!!!!!!の前代未聞の怒髪天ラヴァーズが奏でる彼らの代表曲「オトナノススメ」!!!!

チバユウスケ超格好良いし、なにせミッシェルガンエレファント3人が…!!!

…なんて一つずつ書いていくと、もう果てしなく長くなるので割愛しますが、とにかく凄いので、とにかく見て!!!とにかく!!!

 

これについては本当にそれしか言えねぇ…!!!!

 

山本譲二アニキも川中美幸姉さんも、負けず劣らず貫禄たっぷりな美里様もでてらっしゃりますぜよ!!!!

 

一言で言えば最高ですわ。最高。他に何があるか。

 

 

 

そして、このアルバムに収録される新曲の一つがこの「シン・ジダイ」

 

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これがまた本当に素晴らしいのが嬉しいじゃないですか…。代表曲と並べても全く負けてないし、これも最高の1曲。

 

「セイノワ」あたりから感じてたけど、怒髪天の開かれた感じが、今までとは違う方向に向いてきている気がする。しんみりしたり、痛みが強く強く心に刺さったりする名曲もいっぱりある怒髪天だけど、どこかそういう曲になると、ちょっと浸り気味になるというか、違う方向に格好つけている感じが僕はしていて、それもまた不器用で、とても好きなんだけど、最近は、もっともっと、全てさらけ出しているような印象がある。その姿がとってもとっても格好良いし、今この時代に、何より怒髪天がいてくれるのが本当に嬉しい。この曲は、改めて、心から怒髪天をいとおしく思う名曲だと思う。

 

確かに、いきなりここから怒髪天を聞き始めるにはちょっとハードルが高いかもしれないけど(値段が)、そこにある映像を見たら、きっと後悔しない筈!!!だって怒髪天だもの!!!

 

 

怒髪天(2DVD+CD)

怒髪天(2DVD+CD)

 

 

 

怒髪天

怒髪天

 

 

 ※ なぜかブルーレイ版が貼りつけられませんでした…。申し訳ございません…。

 

吉幾三 「TSUGARU」

どうです皆さん。今話題のこの曲、聞いたでしょうかね。

 

確かに、狙いすぎな感じもするし、僕もYouTubeのタイムラインに数日前からあがってはいたんだけど、見てなかった。

 

でも、ちょっと時間があった(僕に)。

 

カー用品店で待ち時間90分(僕が)。暇だ。ヒマ。

そんな時にYouTubeフジロックを見ていた僕に魔が差した。

 

見た。

 

良い。良いよこれ。良い。

 

吉幾三氏がこのジャンルの方には珍しく、作詞作曲をしているのは知っていた。実際、この曲のメロディというか、雰囲気はあの代表曲「俺ら東京さ行ぐだ」に似ている。

 

が、

 

この曲の説明を見て、僕は吉氏。いや、吉様をなめていたことを知る。

 

 

作詞作曲編曲 吉幾三

 

編曲!?!?!?編曲もできるの吉様!?!?!

 

ホームページに飛ぶと、僕も大好きな音楽ライター、ベンジーにボコボコにされたことでお馴染みの兵庫さんのレビューが載っていて、それを読んで更に衝撃!!

 

彼は作詞作曲編曲、さらにはプロデュースまで手がけるめっちゃクリエイティブなガイだった・・・。

 

しかも、しかもだ。これが一番衝撃だった。先ほども書いた「俺等東京さ行ぐだ」が、日本語ラップの先駆けみたいなことを、本気冗談半分な感じで言われていたのは知っていた。僕もDA.YO.NEが最初とかより、その方が味わいがあってええやんね。なんて思っていた・・・・・が、何とこれ、吉様は、ラップミュージックをあの時代に既に知っていて、その上でこの曲を作ったのだと・・・!!!!マジか。マジなのか。凄い、凄すぎるぜ吉様・・・。皆様知ってらっしゃいましたの???ワタクシまっっっったく知りませんでした。

 

 

 

そして、この吉様のインタビュー。

 

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イカすな吉様。

 

この力作が世に出たことでちょっとばかりはしゃいでらっしゃる感じがたまらない。

 

いや、そこではなくてですな。

 

これ凄くないすか?

個人的すげぇなポイントは・・・「横文字がスムーズ」!!!!

例えば「ドローン」とか「PV」とか口にするときに、このクラスの方だと、どうしても普段使い慣れないが故に、「言ったった!!オレ、今ワカモノな言葉言ったった!!」的な感じがあったり(今だとタピオカ、若しくは「タピる」という言葉使用時に顕著)、イントネーションがちょっと違ったりしませんかね。しますよね。まぁ僕も実際、今ワカモノに何がはやってんのかなんて知りやしませんがね。とにかく、このコメント映像の吉様のヨコモジ全般超スムーズ!!!!!

 

最高っす!

 

で、MV。

 

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むりくり若いクリエイターに合わせたり乗せられたりした感じが全くない。

 

ヨーメーン!的な感じも無理がない。ファッションもむりくりジャラジャラギラギラしてないし、すべてが絶妙。

 

でもって、吉様が手掛けたトラックも本当に良い。なんていうか、これもMVと同じで、無理に今に寄せておらず、おそらくは吉様のブラックミュージックをはじめとした音楽への愛情で、今「ラップする」ときにのせるべきトラックをしっかりとわかっている感じがする。派手なサビや、むりに持ち上げる感じがないのも凄く良い。淡々と津軽津軽弁で表現するラップ。「~東京さ行ぐだ」を見事に引き継ぐフロウ。

 

で、これは話題になるのだろうか(なってるの?テレビほとんど見ないし、よくわからないのよねごめんね)???

 

狙いすぎたものと思われるのかもしれないし、僕には何ともわからないが、個人的にはソコソコな感じで、知る人ぞ知る名曲として、数年後にDJの間で愛用されてほしい。

 

でも、津軽の魅力を伝えたい吉様の気持ちからすると是非大ブレイクして頂きたいとも思うのであります。

 

 

TSUGARU

TSUGARU

 

 

Ride 「This is Not A Safe Place」

ライド再結成後2枚目のアルバム。

 

これは本当に個人的な音楽的趣味やタイミングの問題だと思うのだけど、僕の中でアンディ・ベル=ライド=シューゲイザーでは、あんまりない。僕が洋楽を最も聞いたのは大学生の時で、その時アンディベルはハリケーン#1というロックバンドを組んで活動していて、ライドは既に解散していた。でもって、僕はこのハリケーン#1が好きだった。ていうか、アンディベルの書く曲が好きだった。ただ、世間的にはアンディはやっぱりライドだし、もしかしたらオアシスのベーシストかもしれない。しかも、ハリケーンのボーカルがオラオラな感じもあり、どこかしらオアシスの二番煎じ感があったと思う。そんな中、アンディベルがオアシスに加入したのは、オアシスファンでもあった僕は単純に嬉しかったけど、アンディはギタリストではなくベーシストとしての加入だった。それを聞いて、何かくやしさがあったのを覚えている。


とにかく、僕は後から追う形でライドを聞いたこともあり、そんなにものすごくハマっていたわけではなかったけど、アンディの書くちょっと甘すぎるメロディはとても好きだった。


数多のバンドが再結成し、正直残念なアルバムを出したり、ツアー活動をするだけだったりする。それならいっそ「金や!金やで!!!」と言って再結成するもはや伝説の意味がかわってしまったようなライ○ンさんの某バンドとかの方が潔い気がする。


そんなこともあり、音楽ファンにとって再結成とは、「嬉しい」が半分、「残念」若しくは「寂しい」だったり「悔しい」だったりが半分 であるものだろう。もちろん現役バリッバリで帰ってきたエルレガーデン(彼らは休止だけど)のような、単純に「アルバムだそうがださなかろうがめっちゃ嬉しい」例もある。この基準だと僕は「ナンバーガール」は正直まだわからない(基本邦楽好きなので、たとえが邦楽であることをお許し下さいませ)。


で、ライドは戻ってきた。


再結成アルバムから2年ほどでさらにアルバムを出すという例はあまり無いと思う。ていうか、再結成後は、やたら活動のペースが遅かったりすることの方が多いし、最悪過去のセルフカバーみたいなこともある。今の自分たちをさらけ出しまくってガッツリアルバムを出してくれるユニコーンみたいなバンドもいるけども。しかも、海外のアーティストは基本リリースペースが遅い。そんな中2年ってとんでもないペースだ。そしてこれが凄い。凄い良い。


まず1曲目の「R.I.D.E」というインストがなんかアガる。僕みたいな邦楽好きアイドル好きな人間からしてみるとこれは完全に出囃子だ。「よっしゃライドー!!!!」とコールをかましたくなる。むしろ、ライド!(!までがグループ名)というアイドルグループを結成し、これで入場したい。そして、この曲はとってもライドっぽい。トリップ感がガッツリ強いマイブラとは違う、ライドならではのどこか「軽い」感じ!これこれ、これっすよ!!


そこから先は本当に名曲のオンパレード。なんたって曲が本当に良い。アンディのセンスは全く枯れてない!!


サウンドは、ライドらしさをしっかり持ちつつも、バラエティに富んでいる…けども、大きく逸脱はしていないと思う。なんというか、品がある節操のなさ。そういうところも、僕にとってはイメージを裏切らない。すごく「らしい」。適度にギターがうなりつつも、しっかりとまとまりがある。エレクトロ(ニューウェイヴ?)やら、ポストロックやら言われているけど、基本ライドが鳴らすロックだ。


とにかく、ベテランが手癖で過去の積み上げたものからチョイチョイ何かを取り出して「ハイ作りました!」というアルバムでは全くない。といっても、なにこれ!若手!!ここにきてまたこんなフレッシュなアルバムが作れちゃうの!!??という感じでもない。変に時代性を意識したわけではなく、しっかりと彼らの中に血肉化された音、まっすぐに今聞いている音が、さりげなくこの音に反映されているんじゃないだろうか。邦楽で言えば、アジカンのそれに近い。彼らは今の音楽をものすごく聴いているけれども、それをそのまま出すのではなく、アジカンというフォーマットの中にしっかりと落とし込んでいる。


そもそも、ベテランだ若手だというのは比較論でしかないし、その作品を純然と評価したものではない。彼らは、彼らにしか作ることのできない傑作を、再結成後2枚目のアルバムで作り上げた、という「だけ」だ。凄い。凄すぎる。こんなことできるバンドは世界中探してもいないと思う。音楽への愛とアイディアがあふれた傑作がこのアルバムだ。

 

 

THIS IS NOT A SAFE PLACE

THIS IS NOT A SAFE PLACE

 

 

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