ヅレブロ  日々の徒然~音楽、映画、ドラマ、キャンプ~

アラフォー男子inHokkaido。徐々に記憶力が落ちてきたワタクシの備忘録的ブログ。もし、だれかのやくにたてばとてーもしあわせです。これから書きたいことを考えてタイトルを変えてみました!!

蒼山幸子 「まぼろし」

まず、この歌声、このメロディがこんなに早く聞けるとは思っていなかったので、単純にとても嬉しいです。そして、見事なまでのグッドメロディと彼女にしか描けない歌詞。

ので、単純に蒼山さんというソロシンガーソングライターの素晴らしい新作として、全世界の人に響き渡ってほしい! とても素敵な一枚だと思います。

 

彼女が居た「ねごと」というバンドは、メンバーそれぞれがしっかりとしたスキルを持って、音楽的知識も非常に豊かな方々が、とても誠実に日本のポップミュージック、というかJ-POPと向き合って、時に寄り添い、時に突き放しながら最高の化学変化を成し遂げ続けてきたグループだったと思うので、その時代性も普遍性も持った、実力もあり、最大の理解者でもあったであろうバンドから離れた彼女のソロワークは一体どのようになるのか、ねごと後期はブンブンサテライツの中野さんをプロデューサーに迎えるなど、テクノサウンドに傾倒し、ライブでも、そもそもキーボードの蒼山さんがセンターにいるのに、ベース・ギターの横にはキーボードを配し、彼女たちなりのダンスミュージックを鳴らしていたのが、どのような音を聞かせてくれるのか。

という、とてもワクワクドキドキな中で、先行配信曲の「まぼろし」「バニラ」「鳥と糸」を聞いて、正直「うんぅ???」と、結構なびっくりをしたんです。楽曲として素晴らしいのは今作ep全曲素晴らしいので前提条件として書かせて頂きますが、個人的にはちょっと戸惑ったんです。なんというか、ガッツリ別路線に行くのでも無く、ねごとと地続きでもない。確かに思ったよりねごとっぽいし、本当に最初の最初の印象は「来た!!これって、「VISION」の先の先じゃん!!」とか無邪気に思ったんですが、何度も聞くと、というか、1回目に聞いている途中から「いや、違うな?!」という気持ちになって、「うんぅ???」に至ったわけです。いや、なにが「わけです」だ、って感じですよね。おまえ何が、というね。すみませんね。

 

やっぱり明らかに違うんですよ。演奏が。

 

ハイ、改めておまえはバカか、という話ですね。そりゃちがいますわな。

 

でも、彼女の描く世界、書く楽曲が、思った以上にねごとの世界の気が最初したんです。ので、変な例えですが、「あ、ようやく自分の部屋に戻ってきた!」と思ったら「あれ!?壁の色ってあんなに黄色かったっけ?クッションカバー夏用から変えてなかったっけ?」「ていうか、ここ、僕の家だっけ???」みたいな、似て非なるパラレルワールド感がとてもあったんです。そして、どうしてかわからないんですけど、突然GO!GO!7188のユウさんのソロプロジェクト、チリヌルヲワカのファーストを思い出しました。今思えば、それは楽曲は近いのにリズムの構造が変わっているからなんだろうと思います。チリヌルヲワカのファーストが僕はとても好きで、そのアルバムを聞いてると、なぜか、すごく人らしいのに、人として必ず存在する何かが欠落してる気がしていたんです。漠然というと「熱」なんですが。演奏の熱とかじゃなくて、体温が無い気がして。何故なのかはわからないですが、それに近い感覚が、この蒼山さんのソロからも感じました。今まで座っていたはずの椅子になぜかそこだけ人がいない、ような。すこぶる自己満足で分かりづらい表現なんですけど、きっとそれは音楽に詳しい人だと「あー、それね、アンドボスティブがドンバスティックだからだよ(すべて造語)」と教えてくれる、僕が言葉を持たないだけのものだと思いますが、とにかく音が根本的に違うんです。

 

僕にも明らかにわかるのは、ベースがとても強くて、前に出てきているのは明確な変化かと。それによって、ちょっと「今」っぽくなっている気もしますが、でもそうじゃない、と思います。とにかく、このアルバムは、先行曲以外も含め、今彼女がやりたいと思っていることがつまっている1枚であるのと同時に、多彩な音たちはすべて彼女の中にあるものだと思います。最初の曲こそピアノのみですが、その先は彩豊なバンドサウンドで、一つのジャンルに拘る印象は無いのですが、それと同時にとてもパーソナルな感じがする。とても丁寧に掃除された彼女の部屋を一つ一つ見せてもらっているような印象。だから、きっと次は「その先」がみられる気がします。扉を開けて、更に外の世界を見せてくれるのか、逆に、その家に地下室があって、予想外の世界が広がっているのか。

 

あと、声がものすごく丁寧に聞こえます。声が発せられて途切れる瞬間まで、すべてのタイミング、ディテールに意味があって、メッセージがある。凄く美しくて、声に溺れるような、素敵な歌声です。

 

ミニアルバムというサイズ感も「家」感を出してるのかもしれないです。とてもちょうどよいおさまりの良さがあります。

 

最後に!!「バニラ」のMVがとても素晴らしいので是非!!

 

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今作のCDは当初ライブ会場限定でリリースする予定だったということなので、これはプレデビューというか、お引越しの挨拶の手ぬぐいのようなもの(簡易なもの、という意味ではまっっったくありませんので!)なのかもしれないです。なので、扉の先がとても楽しみです!

 

 

 

バニラ

バニラ

  • 発売日: 2019/11/09
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 ※ なんだかアルバム単位で貼れないので、リード曲はっときまーす!!

 

 

 

原田珠々華 「Sixteen」

前に原田さんのシングル「プレイリスト」がリリースされた際、過去作を超える最高傑作と書かせて頂いたのですが、それを大きく大きく更新する、彼女が今16歳のシンガーソングライターとして歌えるであろう最高到達点の1曲だと思います。

 

とにかく、詞もメロディも、歌声も、今の彼女にしか歌えないし、明確に今歌う理由のある1曲であることを、そもそもタイトルで言い当てている。デビュー曲がFifteenで、本人の様々な葛藤や成長と共にSixteenにたどり着く(というか、その先を日々生きている)というストーリーは、間違いなく彼女にしか歌えないものだし、その描く詞の世界は、彼女自身の今を伝える言葉(語彙)を持っている。これって案外ないことだと思うんですよね。当然、皆が俗にいう「青春」を生きているわけですが、その刹那を強烈な主観と共にしっかりと客観視して描くには、その人なりの「言葉」が必要になる筈。彼女はそれを持っている。これってすごいことだと思います。

 

若手女性シンガーソングライターで、ギターを抱えて歌うスタイルは、やっぱりYUIに始まり、miwaに受け継がれていったと思うんですが、彼女たちと原田さんの違いは、「完成されている」かどうか、だと思います。

 

それぞれみんな自分で曲を書いているわけですが、YUI・miwaは(デビューから数曲は特に)とても出たての人とは思えない非常に完成された楽曲でした。本人たちがかいているのは勿論なのでしょうが、きっと大きなレコード会社や事務所による明確なイメージやプロモーション、しっかりとしたアレンジによって、ある種ブランディングがガッチリされていたと思います。それが悪いというわけではなく、僕もお二人とも大好きですし。でも、どうしてもそれは、届く半径を大きく広げると同時に、鋭さを奪っていたようにも感じます。そして、その活動はきっとご本人にとってとても大変なんじゃないでしょうか。だからきっと、YUIは活動を一度止め、yuiとして、戻ってきたように思いますし、miwaさんは、勝手ながら「強い!」イメージがあります。そこに負けないくらい本人の強さがある気がする(もちろん想像です。失礼があったらすみません…)。

 

原田さんは、ものすごく「生身」な感じがするんです。言葉が尖っているし、刺さる。今作の詞も本当に凄い。プロの作詞家レベルのスキルで私的な今を描いているから、彼女が歌うことで曲が変幻自在に動いて、変化して、歌を届けてくる。

 

 

ただ、これは人によって印象が違うと思うんですが…、ちょっと気になる点、というかですね…

この曲は、音源リリースよりも前にライブ映像が公式でアップされていました

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おぉぉおおお!ベースがandymoriの藤原さんやぁ!!!!

と、北海道民の精一杯の関西弁でまず驚きましたが、それはそれ。

前作プレイリストは同じくandymoriドラムの岡山さんが参加してたし、豪華!

ベースはえみそんさんだったし豪華!!!!!

と俗っぽい音楽魂が騒いだのは最初だけで、聞いているうちに、この曲の魅力にガッツリとりつかれました。

なんだこれ!プレイリストすげえって思ったけど、どんだけ塗り替えるんだ!!!

という衝撃。

 

そして、これが音源としてリリースされたもののMVドス!!

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どうでしょうか??

これ、どちらが好きかは好みだと思うんですが、僕はライブの方が好きなんです。

音源のもとっても良いんですが、それこそちょっとこじゃれてるというか、オーバープロデュースな感じがするというか、言ってしまえば、上記のYUIやmiwaみたいな感じがちょっとするんですよ。これ、プレイリストもちょっとそんな感じがあったんですけど、今作は原田さん自身の表現力がガッツリあがったがために、それを前作以上に僕は感じたんです。

彼女は、繊細さ、強さ、様々なものを併せ持った、今だからこそのミラクルがあるだけでなく、この先にはきっとそれ以上に世界を大きく大きく広げられる才能を持っているシンガーソングライターだと思います。

音楽と共に彼女の世界をリアルタイムで体感できるのは、音楽ファンとして、とても素敵な事で。

次の楽曲で我々リスナーを、どこの場所へ・どこの感情へ連れて行ってくれるのか。ただただ楽しみです。

 

 

Sixteen

Sixteen

  • 発売日: 2019/11/27
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

ももいろクローバーZ 「stay gold」

これだ!!これだよ!!!!やった!!やったよ!!!!

と、思ったももクロちゃんの新曲「stay gold」のMVのことです。

曲では無くMVです。このMVこそがワタクシが待ち望んでいたものですよ!!!

ハイこれ!!

 

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まさにこれですわ。ワタクシこれを待ってましたわ!!

えー、思いっきり個人的感想ですのでよろしくお願いします!!まぁブログとはそういうものですわね。

 

とにかくですね、ももクロちゃんは、これからメンバーがやめたいと思うまで、いくらでも続いていってほしいグループですので、冗談でもなんでもなく、私たち今にも会えなくなる(年齢的に)アイドル!という、死すらも笑い飛ばせるような、最強のグループになりうる希有な方々だと思います。見た目ももちろん、綺麗でかわいらしいと思いますが、それ以上に、「生き様」を見せ続けることができる、超絶格好良い女性たちだと思いますので、年齢を経ていくことは彼女たちにとってプラスしか無いはずです。先日、道重さゆみさんが「私に劣化は無い、今が一番かわいい」的なことを言っていて、相変わらずなんと格好の良い方だろうと思いましたが、彼女たちもまさに今が一番最高なんです。

 

でも、それを実現するために必要だと(勝手に)思っていることが2点ありまして、それが

①今の彼女たちに合った衣装を含めたイメージ

②今の彼女たちに合ったサウンド

 

です。これらこそが、彼女が変わらずにいるために必要なものだと思うんです。前にも書きましたが、変わらないというのは、そうみえるために「変わり続ける」ことです。いつまでも仲良く、わちゃわちゃとかわいらしくて、修学旅行のような彼女たちも素敵だと思いますが、当然年齢を経ていくと形は変わっていきます。それにしっかりと寄り添えるイメージとサウンドが必要だと思うんです。

 

で、今回の曲です。

 

このMVは「まさに!」でした。凄く格好良いし、衣装もそんなに違和感が無い。初期のインパクト一発みたいな衣装は、今の彼女らには僕は合わない気がします。もっともっとイメージカラーは差し色程度で良んじゃないですかね。「自分との戦い」みたいなMVテーマも、内面と向き合い、磨き上げ続けてきた様々な楽曲テーマと、彼女ら自身に合っています。

 

歌詞は、今作はドラマタイアップですし、わかりやすくてこれはこれで良いです。

歌詞については、gounn以降、仏教思想的なものや、アセンションのようなスピリチュアル的なフレーズなど、基本的には、いかに自分と対峙していくかという詞は、今のシーンにおいてはオリジナルなものです。加えて、前作のアルバム及び東京キネマ倶楽部でのライブでは、LGBTQ+等も含めた多様性へのアプローチも見られ、これからの時代を考えてもとても面白いと思います。

 

ただ、今作は、曲としては、ちょっとありがちというか、そこまで強い個性を感じるものでは無いです。もちろん悪い曲では全くないし、シングル的なキャッチーさもあるとは思うのですが、正直なところ、個人的には2枚同時発売のアルバム「アマランサス」と「白金夜明け」以後のシングル(ザ・ゴールデン・ヒストリー以降)は、いまいちピントが合っていないというか、どのようにやっていくのか見えない気がします。

 

NARASAKIさんを筆頭とした、ハードロック路線も今までの成功例の最大公約数のような感じがしますし、インビジブルマナーズの、ちょっと独特なひねくれたポップ路線に振り切るような感じもしない。どれもダメというわけではないんですが、結局ももクロといえば、未だヒャダイン、怪盗少女、という一般のイメージを打破できていない気がします。そもそもこの曲ももいろクローバーの曲ですしね。

 

例えばスマップとかは、作曲家を固定しなくても、彼ららしさが楽曲から漂っていたと思うし、後輩グループであるエビ中もそこは明確化されていると思うんです。歌声としては、そこまで強い主張のあるグループではないだけに、これぞ!という曲、方向性がフィットしたら、一気に止まらないももクロなりの王道が確立されるように思います。

 

あと、これは本当に個人的な意見ですが、彼女達はどこかでセルフプロデュースに舵を切る時がくる気がします。それができるスキルを持ったグループだし、きっとその方がらしい色が出てくるはず!!

 

 

 

stay gold 【通常盤】

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stay gold 【初回限定盤】

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私立恵比寿中学 「ジャンプ」

泣いた。誇張でもなくティア―が目からこぼれおちたよ…。

 

この気持ちをブログという表現できる場があることが非常にありがたい!!

 

大変安っぽい表現で申し訳ないですが、これは間違いなく大傑作です!!個人的には「響」がエモなエビ中の最高傑作だったのですが、これこそが間違いなく一つの到達点くらいのレベルの曲だと思います。

 

まず、石崎ひゅーい氏との相性がとても良い。まっすぐな不器用さが親和性は高いと思ってましたが、はるかに想像を越えてきたよ!!

なんというか、石崎氏が投げた不格好な豪速球をエビ中素手でホームラン打つような曲でした。

 

そもそも、歌声が今までにないトーンで、それが全く嘘くさくなく、単純にエビ中様の表現力がものすごく増しています。ユニゾンに頼らなくても、ハモりに頼らなくても一人一人がしっかりとその意図を伝えてくる。決して簡単な曲ではないと思うのですが、本当に見事に歌いこなしている。当のひゅーい氏自身がツイッターで「エビ中さんの歌唱力がこの曲を完成させてくれました」と書いていたのも決してお世辞ではないと思います。

 

楽曲としては、基本シリアスなトーンのAメロ、Bメロに、一気に音が広がるサビという感じで、特段目新しいものではないのですが、その古典的な曲構造が、とてもこのメロディと歌声に合っているし、聞く側の感情が強く強くシンクロできる。打ち込みの音は、「和」な音とメロディな感じもするし、何かアヴィーチーのような感じもする。懐かしさと合わせて、寂しさや不安、孤独をどこか感じる音色。そこにも一人一人の今が込められているように思います。メンバーの一人、安本さんが心身の疲労でお休みすることが発表されましたが、ここで立ち続ける、歌い続ける事は本当にもの凄いことなのだろうし、我々ファミリー(エビ中はファンの事をファミリーと言います)が知りうることなんてほんの一部な筈です。ぜひ、ゆっくり休んで自分が一番良いと思う判断をしてほしいです。

 

そして、誰もがここにグッとくるだろうし、ツイッターでも多くの方が書いていた、曲最終盤の中山莉子さんの「今だー!!!」という叫び。こういう普通の歌で出てこないであろう展開は、やっぱりアイドル的だと思うし、それが苦手だという音楽ファンもいるとはもちろん思うのですが、それを差し引いてもこれは本当に凄い。めちゃめちゃ素晴らしいです。なんたって声がものすごく切実で、それこそ魂の叫びとしか言いようがない程で。過去にもこういうセリフっぽい部分を任されることの多い中山さんですが、それらはかわいらしさを見せることが多かったのに対し、今回は凄く格好良いです。

そもそも彼女の声というのは、本当に他にいないタイプの声で、個人的には幼稚園児が発表会で歌っているような声だなぁと思っていました(全くディスってはいません)。あの、音程とかほとんど気にしないシャウトみたいなやつ。普通ボイトレとかで、こういう歌い方(腹式っぽくない・音程より感情・なんか表情も凄い)は修正されるような気がするんですが、彼女の場合は初期に比べて音程こそ上手にとれるようになっているものの、それ以外は何も変わっていない、というか、その魅力を一切失っていない。ということは変わっていないのではなく、変わらないために変わり続けているのだろうと思います。最初っから秘密兵器というか飛び道具みたいなところのある声でしたが、今正に彼女の声はエビ中の大きな武器だし、秘密兵器です。

 

最後に歌詞もとても素晴らしい。本当に全編良いのですが、個人的に大好きなのは、まだ歌詞サイトに公開されていないので、多少間違いはあるかもしれませんが、

「おとぎ話じゃ終われない これは心臓のドラマだ」

という歌詞で、これは前述した「響」の

「僕は運命と戦うことで 「今」を奏でる」

に匹敵する素晴らしいフレーズだと思います。

 

ただ、この曲、エビ中にはしょっちゅうあることなんですけど、超傑作なのに、シングルではないのです…。今やシングルにそこまで意味が無いとはいえ、もどかしい…。

 

これで、12月にリリースされるアルバムに収録されている曲が3曲公開されたわけですが、本当に全てとんでもないレベルの名曲ばかり。これが今までのエビ中常連作家さんたちではなく、初提供の方々ばかりというのが本当に本当に凄い。楽曲に関してはマジで日本一だと思いますエビ中運営。

 

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何とかもっともっと多くの人に聞いて頂きたい!!!誇張でも何でもなく、信じられない程に名曲がたーんまりありますんでーー!!!!!

 

 

 

 

 

playlist(初回生産限定盤B)(Blu-ray Disc付)(特典なし)

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アルバムは初回限定2バージョンと通常版、更にアマゾンだとアマゾン限定とそうではないものがあります。限定じゃない方がお求めやすい価格となっておりますので是非にー!!(とりあえず初回Bを貼っておきます!)

 

長谷川白紙 「エアにに」

一聴してとんでもない作品だということはすぐにわかる。わかりますが、さてはて、これはいかなるものでしょう???

 

音の密度がとんでもないのに、今まで聞いた様々な物と全く違う音楽であるがため、作用は人によって大きく違う。密度が濃いのに解釈に大きな余白があるというのが、この作品のものすごさではないでしょうか。

 

個人的には「洗濯」みたいなアルバムです。僕は日本のポップミュージックが大好きなので、基本、時間があればずーっと音楽を聞いています。当然好きな物には偏りがあるし、ある種気づかないうちに自分ルールで良し悪しを決めていることが多くあると思うんです。

 

AメロBメロが来たらサビが来ると思ってますし、それをもう1度繰り返してその後最高なCメロと大サビが来て「フッフー!!!!」みたいな興奮を味わう、みたいな。そんなステレオタイプなことではなくても、どこかで決めつけって絶対にあって。この作品は、それらを理屈では無く、本能でもなく、普通に「聞く」という体験で、リセット、というよりも整理してくれて、整頓してくれる。改めて、音楽を聞くスタンスを整えてくれるようなアルバムだと思います。

 

これって、そうそうあるものではなく、少なくとも僕はそのような感想をこのアルバムで初めて抱きました。これは、ノージャンルで何回な実験音楽(あ、これがジャンルか)みたいなものでは絶対にダメで、少なくとも同じ世界にあるものじゃないとダメだと思います。彼の音楽は圧倒的な創造性と実験性と密度がありながら、しっかりとどこか懐かしいというか、J-POPの文脈にあるようなところが、どこかにあるように感じます。だから、しっかりとそっと、聞く自分の中に血液のように入って来て、余計な概念を取っ払ってくれる。

 

何に近いというものも全くピンとはきませんが、敢えて言えばコーネリアスみたいな感じがしなくもない…ですが、あのコーネリアスの空気・水・自然の中に並列で電子音を置く、ようなものとは決定的に構造が違う気がします。それは精神の領域なのか、もっと理屈で表現できるものなのかは本当に全くわかりません。ただ、この音楽に会えて、「やっぱり新しく音楽を聞くというのはめっちゃワクワクする!!」という根っこの喜びみたいなことを感じられたのはとても幸せな体験だったと思います。

 

本当に全曲素晴らしいです。

 

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 ※ すみません!amazonのアルバムが貼れませんでしたー!!

 

Half-Handed Cloud 「Gathered Out Of Thin Air」

たまたまTwitterで知りまして、とても気に入っております。

 

とっても暖かい音のちょっとヘンテコなポップ。ただ、全くどのような方のどのようなアルバムなのかがわからないのでネットで調べたのですが、結局よくわかりません。

 

わかったのは、john ringhoferという方を中心としたユニットで、この作品は2010年から19年にかけての、アルバム未収録のシングル等を集めてリマスターしたものであること(というわけで(なのかはアレですが)この作品、60曲も入っております)、現在はフィンランドに家族と引っ越したこと、「神と水を同一視する」というヘブライ語聖書・新約聖書の文章に感銘を受けていること、更に「水と血液の関係性」「月と潮の満ち引きの関係性」「ルイス・クラーク探検隊の遠征とアポロ計画との類似点」「メルヴィルの「白鯨」の聖書からの影響」等々から影響を受けている、とのこと。

 

主に二つのサイトから教えて頂きました。ていうか、それしか見つけられませんでした・・・。「てめぇ!!ネットをもっとサーフィンしろよこのカス!!」と罵られるかもしれませんが、見つけられなかったのだからしょうが無い。

 

というわけで、情報が少ない且つ知れば知るほど訳がわからない(そして興味深い)という状態でありますよ。

 

これ、英語がわかればもうちょっと違うと思うんですけどね・・・、いや、からっきしですわ。でも、とっても素敵な曲であることはわかります。なんせ曲がいいからね!!!!

 

このアルバムについての文章ではないのですが、どうやら宅録的な感じで基本一人でつくってらっしゃるようです。いかにも宅録らしいローファイな温もりと遊び心にあふれているとても素敵な曲ばかり。曲も短いものが多くって、60曲があっという間・・・は軽く言い過ぎですが、とても心地よく聞けます。しっかり向き合って、その暖かさと切なさ、温もりと同時に現れる寂しさや孤独感を味わうのもとても良いです。その点においてはeels(の綺麗なメロディの曲)に近い感じもしますが、彼らはもっともっと孤独が深いというか…この作品は、より暖かさが強いと思います。でも、何というか、暖かさに油断していると、ふと頬を涙が・・・「あれ!?アタシ、泣い・・・てるの!?」とそこにしゃがみ込んでしまうことになりかねないような感じがありますな。そんな人が実際にいるかは知りませんし、僕はなりませんがね。アタシって言わないし!イメージです、イメージ。

 

とにかく、Spotifyやapplemusicを使っていると、ときおりふとした出会いに感謝したくなることがあるのですが、これはまさにそうでした。世界中のポップスを愛する皆様方にオススメであります!

 

 

Gathered Out Of Thin Air

Gathered Out Of Thin Air

 

 

 

 

紅白出演者決定!

紅白出演歌手決定!!

 

ビビりました。僕はビビりましたよ。

 

毎年バンプが出る!とかバンプが出ない!!とか言って盛り上がる、嘘つきスポーツ紙情報で一喜一憂するのが僕の趣味なのですが、今年ってありましたっけ???

 

確か、竹内まりやさんがちょっと話題になったくらいしか知りませんわねワタクスは。

しかもしっかりと出場になってない。流石この辺は裏切りませんね。でも、近年は後日企画ものとして出てくることも多いのでまだまだわかりません。

 

とにかく、毎年出演歌手決定を僕は待ちわびるのですが、今年はそんな間もなく発表されました。僕だけですかね。興奮が低いっす。

 

すこぶる個人的なポイントとしては、ももクロが紅白に反旗を翻してから興味は落ちました。ただ、あのやり方はあまり僕はピンときませんでしたけども…。

あと、心からエビ中の紅白出場を願っていますが、実際厳しいですよね。でも毎年願います!!!努力のカタマリである彼女らに紅白を!!!!

 

 

で!!!今年のメンバーですがね!!!

www.nhk.or.jp

 

うん。

毎年言われることですが、例年にも増して「無難」…。

話題性に乏しい…。

 

まず、紅白以外にも、近年大人数音楽番組が増え、やたら長時間放送するため、当然出演者も増えます。それらに比べると、今や紅白は少ないくらいです。そうなると、どうしても秋元さん率いるAKB&坂道グループとジャニーズ、LDHの固定枠で、ある程度埋まってしまうわけです。とりわけ、出演者が(最早)少ない紅白はそれで大半が決まってしまう。だからこそ個性がでづらい…ん??んん????

 

あれ??そんなに多くない・・・のか??

 

ザックリ数えると、チーム秋元が4組。ジャニーズがキスマイ初出場を含め5組、でもLDHは初出場のジェネレーションズ1組のみ。つまり、これらで10組。総出演者41組から考えると24パーセント強。これを多いとみるかどうかですな…。

 

でも、とにかく31組はそれら以外なワケです。

その割に何ともピンと来ない…。何故かー???

勿論僕は全く紅白アンチではありません。毎年録画してみるくらいにはファンです。

 

とりあえず、ザックリと今年の出演者について今日は触れたいと思います!!

 

まず、今年の個性を最も表すのは「初出場」ということで、上記のキスマイ、ジェネレーションズ、日向坂は特に僕が触れるまでもないと思いますのでそれ以外で!!

 

Foorin

あれ?去年出てたよね??だってキンプリの天然のあの子(ごめんなさい、漢字出せなくて…)がめっちゃはしゃいでて超ほほえましかったの覚えてるもの!!!

という感じですが、去年は企画枠だったんでしょうね。実際あれが一つのブレイクのキッカケのようにも思います。今やありとあらゆる人が踊って楽しめるこの曲。来年が2020ということも含め出場は当然ですな。でも、上記の理由により「初」という感じはせず。

 

LiSA

僕の管轄エリア外の超有名アーティストさんなのですが、フェスとかの映像で何度も拝見はしております。最初、この手のボーカリストとしては、声量がそんなに無いのかなぁ、と思っていたのですが、全くそんなことは無く、というか、声量というより、自分の声の武器としての扱い方をものすごく熟知されている印象です。ガッツリ格好良いパフォーマンスを見せて頂きたい!!

 

Official髭男dism

当然の一言ですな。当然。出ない理由が無い。これで更に広い年代(主にアラフォーより上)にもガッツリ熟知され、更なるブレイク間違いなしでしょう。新作アルバムをそれらの方々は(CDで)手に取ると思うのですが、その期待をしっかり超えていくことのできるアルバムを出しているのがとても強いです。盤石のアブラがノリンノリンの演奏を期待!!

 

菅田将暉

紅白に出るっぽいような出ないっぽいような。彼のソロに加え、米津様が加わったりしないものでしょうか。どちらにせよ、舞台に居ると目が離せなくなる圧倒的な「ひきつけボーイ」な菅田くん。デビュー曲の「歌わされ感」というか半端なバンプ感はどこへやら、完全に菅田ワールドを自力で構築した才能は凄いです。

 

KingGnu

今年のメンツで最もファンの間で賛否が割れそうなのは彼らでしょうか。昔はロックバンドが紅白は「だせぇ」「終わった」「恥」みたいな風潮があったものですが、今はどうなのでしょうね。でも、彼らは元からテレビにはガンガン出ているし、NHKにも出てるのだから別に意外ではないし、ガッツリカマして頂きたい。サチモス的なスタンスではきっと彼らは無いと思うし(サチモスはサチモスでめっちゃ素晴らしかったですよ)、どちらかというと、紅白に真っ向勝負をしてくると思うのです。楽しみ!!

 

 

 

以上が初出場です。やっぱり意外性は無いですよね。

 

続いて、思ったことを何点か・・・

 

個人的には今年BISHが選ばれなかったのは意外でした。スピッツも。スピッツはバンドサイドが首を縦に振らなかったんでしょうね。オファーしないわけないもんね。

 

TWICEも、もちろん良いのですが、韓国勢ではもっともっと今年注目を集めたグループがあったんじゃないかと言う気も。これも先方が出ると言わなかったんですかね。若い層における、彼らの人気は相当なものだと思うので、世界的にも勢いのあるところをガツンと見せて頂きたかった。

 

念願のaikoさん出場!!!

とても良かった!と思う反面、うーん…、という気も…。

aikoさんには全く非は無く、むしろ彼女くらいのアーティストなら、今年が強い印象を与える1年じゃなくても出場は納得だと思うんですよ。じゃあ、何で去年は出なかったのか、選ばれなかったのか??という気がして。勿論、出たいと言って出るものではないのでしょうが、ちょっと何とも言えない感じが無くも無いです…。彼女のパフォーマンス自体はもちろん楽しみです。

 

オザケンがあとは出ないかなぁー!!!と思っていたのですが叶わず。

 

ふと思ったのはケンヒライが居ない。ケンヒライって毎年出てませんでした?気のせい??トップヒットを放つ人とは思えない、アバンギャルドな出で立ちをとても楽しんでいる僕としては残念です。

 

 

 

以上!

まぁ、書けば書くほど、やっぱ地味やねん…。という感じもしますが、そういう年に限って実際に見ると満足度が高かったりするのも事実だったり(これは過去に結構あります)。更に企画枠等で、アラヤダ!ビックリ!!!なことが多いのも近年の特徴。

 

なんやかんや、楽しみにして、年末を迎えましょう!!!

あぁ、気付けば年の瀬…。