背伸び tip toe. 「blue moon (from third shoes.)」
今日はアイドル関連でいきたいと思います!
そして、どんどん長くなってきたので、コンパクトを目指します。
今日は、tip toe.のthird shoes.というEPに収録されている「blue moon」という曲であります。
僕自身、このtip toe.というグループはそこまで詳しく知らないのですが、いっちばん最初に書いた「アイドルネッサンス」が解散した際に、ネット上で俗にいう「ロス」状態になっているミナサマが、その心の喪失を埋めるべく、アイドルネッサンスの先を探そうとしていて、その時にとてもよく名前が出ていたのがこのグループです。
確かに、キャッチコピーが「みんなで青春しませんか?」で、青春・学校をモチーフにしている点も似ている(3年でかならず卒業するのがきまりだそうです)。
が、個人的には「本当にアイドルネッサンスを好きだった人はこのグループを好きなのか???」と思いまして。まず、アイドルネッサンスの静かながら燃えさかる炎のような暑さが感じられない。常に平熱感がただよう感じはむしろ真逆な印象。で、コンセプトが青春というのも、ただただ、パフォーマンスすることが結果ものすごく「青春」を印象付けた、「青春があとからついてくる」感じとはまた逆。
な、感じがしていたのです。
あと、個人的にはどうも楽曲が好きになれず。一言で言ってしまえば、言葉やテンポ、間の取り方等が、凄く相対性理論以後な感じがしまして。相対性理論(あ、もちろんバンドの方です)は大大大好きなのですが、そのフォロワー的な人は今までもあまりピンとこなかったこともあり、うーん…あんまりー。と思っていました。
が!!!
このthird shues.というEP自体が本当に傑作です!相対性理論的メロディ(ただ、この指摘してる人あんまり見かけないので、僕が勝手にそう思っているだけの可能性も…あぁこわいこわい)は多少残っていますが、グッと洗練されて、ききやすい。
特に、このblue moonという曲がグンバツです。グンバツに良いのです。
ドビュッシーの「月の光」のイントロから始まる感じは、独特であるっちゃありますが、むしろありきたりな気もするのですが、そのあとのデロデロしたドラマチックなピアノと絶妙にあっていて、そのピアノが鳴るとゾクゾクします!
とにかく、トラックが本当に素晴らしいし、ささやく感じのボーカルととてもあっている。徹頭徹尾ドラマチックだし、終盤になるにつれて、前に出てくるベースラインも出色です。ボーカルは、CDゆえに絶妙な感じなのかと思ったら、youtubeのライブ音源を見ると、本当にこの声で歌えてる!!!上手い!!!…いや、素人っぽいとか言ってすみませんでした…。プロです。マジプロ。
あと、メンバーについて詳しく知らないので、このPVのめっちゃ踊れてる女性がメンバーなのかもよくわかりません…が、月が印象的(ていうかデカい)で、とても良いPVですな。
この、tip toe.というグループ名は「少しだけ背伸びして、今よりも高い所に届くように」という思いをこめて「背伸びする」(=つま先で立つ)を意味する英語「stand on tiptoe」からつけられたそう(wikipediaより)です(そんなところもやっぱりアイドルネッサンスとは違うと僕は思うのです…)。
確かに、背伸び感はありますが、しっかりそれを自分たちの武器にしているところが、凄い。俗にいう楽曲派(音源重視の、音楽活動に軸足を置いたグループ(だと思う))と呼ばれるアイドルグループは、本当にサウンドのクオリティが高く、ゆえに、方向性が重なるところもあり、難しいところだと思うのですが、だからこそ、次の作品がとても楽しみです!
( あ、amazonで、音源が出てきませんでした…)