Thom yorke 「Suspiria[album]」
今日の仕事から帰路。
「あ、そういや、トムヨークの映画のサントラ、applemusicに入ってたな、ちょうどいいや、聞こう聞こう」と再生。
予想はしていましたよ。
なんせトムヨークがホラー映画のリメイクのサントラを担当した、という代物。
トムヨークにホラー映画って、あまりにもアレすぎて、はまりすぎで恥ずかしいというか…、だれもが思いついても頼まないというか…
あ、頼んじゃったんだ
あ、受けちゃったんだ
というヤツですよ。
でも、なんせレディオヘッドのトム様だ。
きっと、このホラーというフリをガッツリ生かして、とんでもないもんを仕上げてくるはずだ。イッポングランプリで、大爆笑をさらうくらいのネタボケをかましてくれる筈やねん。そうやねん。
・・・
・・・
・・・
・・・うん。ホラーだ。ホラーのイメージそのものだ。
ただひたすらに、ホラーなドライブ。家に着ける気がしない。
着いたときは安堵ですよ。
どうして、こんな思いをしなければならないのか。
というのはホラー全般に僕が抱くものでありまして。
みんな、どうして怖いのが好きなのか。
僕はと言えば、小さいときに見た水戸黄門的な時代劇で、拷問部屋みたいので、壁から針みたいのが迫ってくるのを見た(という記憶そのものがそうとうあいまいなので、全然時代劇ではなかったかもしれませんがね…)恐怖感がいまだに残ってるという、ホラー見たら来世で生まれ変わっても覚えている自信があるレベルにホラーは見ちゃいけない人なのです。
ので、ぜーったいみません。
が、このサントラはひとしきり聞きました。
うん。とにかくイメージ通りのホラー映画のサントラですよ。
ホラー見たことない僕でも「あ、これホラーのイメージ!」というくらいコテコテの。
なんというか、モワーンというか、ギワーンというか、不安をひたすらにあおる音。
個人的にはもっとノイズ的というか、フライングロータスみたいな音を想像していたのですが、思った以上にコテコテでした。
あれですかね、ホラーが好きな人はこういう音も好きなんでしょうか…。
ただし、そこはトム様。
その不安バリバリサウンドの中に、極上の美メロを仕込んできやがりますよ…。
非常に美しいピアノの旋律。
そして、「Unmade」や「Suspirium Finale」のようなボーカルトラックは、レディオヘッドですら聞けないような、本当に素晴らしく美しい孤独な音楽を堪能できます。
流石ですわ。
このボーカルトラックを聞くだけでも価値があるというものですが、やっぱり、そんな僕でもこの流れの中で聞きたくなるのが不思議。さすがのトム様ですな。
最終トラックは「Epilogue」ということで、最後だからちょっと希望が聞かれるのかしらね、と思った僕はやはりホラーを見ていない。
最後までアレな曲でアレな感じで終わります…。
あ、あと僕みたいな人は、運転中に聞くのはおすすめしません!!
ホラーを聞いて本当に現実でもホラーなことが起こると思うほど夢見がちではないですが、自分が勝手にホラーにひっぱられます。そして運転が乱れます。
ので、十分にご注意を・・・。
Suspiria (Music for the Luca Guadagnino Film) [解説・歌詞対訳 / 高音質UHQCD仕様 / 2CD / 国内盤] (XL936CDJP)
- アーティスト: Thom Yorke,トム・ヨーク
- 出版社/メーカー: BEAT RECORDS / XL Recordings
- 発売日: 2018/10/26
- メディア: CD
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