宇多田ヒカル 「Too Proud featuring XZT,Suboi,EK(L1 Remix)」
今日は突如として配信リリースされた宇多田さんのこの曲です。
この曲は本日よりツアーがスタートしたことを記念してのリリースとのことで、ツアーがどのようなものなのかも非常に気になるところですが、まぁ僕は参加はしないわけで…。でも!この1曲が十分に興奮を禁じ得ない!!大興奮ブリブリバンバンな一曲です!!
曲自体は、最新アルバム「初恋」に収録されている曲のリミックスなわけですが、併せてその原曲も配信リリース(「初恋」自体は今のところサブスクでのリリースは無し)されていたので、併せて聞いてみました!!
トラックとしては、もともと遊び心のあるシンセが特徴的な曲だったのをさらに推し進めて、よりきらびやかでポップでありながら、リズムがグッと強くなり、以前のトラックも非常に格好良かったのですが、更に世界基準に寄った印象です。
更に、なんたって3か国(中国・ベトナム・韓国)のラッパーが参加しているわけで、そのトラックにラップが乗ることで、開かれた音でありながら、奥にも下にも深まっている。で、それが単純に楽しい!!
とても有機的でポップな化学反応が…なんて理屈以上にとにかく「ウワッホゥウ!!!」と興奮&ハッピーな最高の1曲でありますよ!!!何より、歌詞を表示したときの、ハングルも中国語も英語も日本語も全部乗ったのを見た瞬間の興奮!!そして、それを「L1リミックス」と、それぞれの第一言語で歌っとりますよ!!というタイトルになっているのも最高!!
で、肝心のそれぞれのラップも本当に良いです~!!!
個人的にはちょっとリョフみたいな韓国のEKのラップが好きです。グッと別世界に連れてってくれる感じ。浮いたり沈んだりみたいな。
宇多田ヒカルの歌うメロディが日本的で、オリエンタルな雰囲気を増しているのも凄く良いです。アジア発で、これだけ素敵な曲が生まれているのが、世界の音楽シーンにおいても大きな意味があるはず!!!
アメリカでアジア系スタッフだけで作った映画がヒットしたり、BTSの活躍等、確実に「アジア」というある種のブランドが一つの時代をつくりそうな興奮がある一方で、その中に日本がサッパリ含まれていないのがちょっと寂しかったのですが、このような形で、日本のレジェンドである宇多田さんがリリースしたのはとても大きいと思います。もともと、売れてるとか全く関係なく、自分の感性で引っ張ってくる宇多田さんですが、いよいよこれは決定打ではないでしょうか!!これをきっかけに、様々な方々が多くの才能と国籍なんか関係なく交流していくと本当に楽しいですよね。
先日の「初恋」は個人的にはサブスクリリースを待っていたら結局リリースされなかったので…、未だ聞いていないのですが(すみません)、PVが公開された曲を聞く限りでは、前作のFantomeよりも日本のシーンに寄った印象があり、ちょっと遊びや尖った曲が減ったような気がしていました。それがサブスクリリースされない(今日現在)というのは何というか、そういうアルバムだったのかな、という気がして、ちょっと複雑な気持ちがあったんですが、このように、「ツアー開始を祝って新曲ドーン!!」という軽さはとてもうれしいです。こういうのがサブスクの楽しみですよねー。アメリカでは大物アーティストも突如リリースすることが多くあるように、今後こういうサプライズが多くあると、音楽を聴くという幸せがどんどん増していくと思います。
とにかく!!トラックを聞きこんでも、詞を見ても(全く読めませんが(特にハングル))、ラップを聞いても、宇多田さんの声に酔いしれても、何だって最高な、最高で最高に楽しい1曲です!!!