ヅレブロ  日々の徒然~音楽、映画、ドラマ、キャンプ~

アラフォー男子inHokkaido。徐々に記憶力が落ちてきたワタクシの備忘録的ブログ。もし、だれかのやくにたてばとてーもしあわせです。これから書きたいことを考えてタイトルを変えてみました!!

ねごと 解散

「ねごと」が解散する。

えっ、とは思ったけど、どこか「あぁ、そうか、そうなったんだな」と思いました。

 

ループ、カロンで衝撃的にシーンに現れ(閃光ライオットから追っていた人もいると思いますが)た彼女たち。

僕の中では「メルシールー」が、めちゃめちゃ興奮しました。こりゃ格好良いぞ!!!!と。

 

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ここからは個人的な受け止め方になるので、違う考えの方も多くいると思うのですが、メルシールーの興奮は、僕自身は正直その収録されたアルバム、「ex.Negoto」でかなりしぼんでしまいました。決して悪いアルバムではないのですが、そこまでの流れを考えると僕にとってはちょっと地味に思えたんですよね。で、その次作(2nd)「5」リリースに向けての流れはそこまできちんと追ってはいませんでした。改めて聞くと「5」は見事なまでに前作からの正常進化を遂げていて、撒いた種が想像を超えて芽生えたようなアルバムで、「あぁー、リアルタイムで聞きたかった…」と次作の「VISION」を聞いて、「なんじゃこれ!!!最高じゃないのー!!!!」と思って振り返りで聞いて思ったのでした。

という、振り返って前作を聞きたくなるほどのアルバムだったのが、「VISION」。時系列で改めて整理すると、これは「5」で花開いた楽曲が、「進化」と「深化」を同時に遂げて、音の純度が格段に増した、僕の中では「ねごと」のたどり着いた一つの到達点であり、結果としては最高傑作だったと思います。今聞いても本当に名曲の嵐・嵐・ARASHI。しかも、アルバムとしてのながれも非常にきれいで、何度も繰り返し聞きたくなる。

ただ、セールスという点でいくと、「ねごと」は必ずしも順風満帆ではなかったように思います。1stがオリコン初週6位、2ndが14位、そしてこの「VISION」、3rdが28位。でも、これ本当に28位でとどまるようなアルバムじゃないですよ?!。ぜひ今からでも遅く無いので聞いてほしいです。

 

とりあえず、僕の大好きなエンドレスのPVを貼っておきます

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VISION(初回生産限定盤)(DVD付)

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そして、この「VISION」で得たものを、バンドは更に深く掘り進めようとしていきます。結果として、一気にサウンド的にはテクノに接近していくこととなります。

 

時代の流れとしても、バンドサウンドからダンサブルな打ち込みサウンドに移行するのは、必然的にも思えましたし、そこでプロデューサーにブンブンサテライツの中野氏を迎えたのも、個人的にもかなりワクワクする展開でした。

が、

これも本当に個人的な考えですが、テクノ路線第一弾の「ETERNAL BEAT」、さらにその先へ突き進んだ、結果ラストアルバムであろう「SOAK」は、僕にとっては思ったようなアルバムでは無かったです。ファーストと同じように、悪いアルバムではないし、それどころか、改めてきいたらどちらもとても素晴らしいと思うんですが、プロデューサー陣との化学反応が、正直あまり起きていないように思えました。

あの、VISIONを聞いた時の目の前が一気に開けて、見たこともないくらい純度の高い色が次から次へと飛び出す感じは正直感じられず、PVも含め、ちょっと時代から乖離しているようにも感じました。

でも、彼女たちは、今の音楽をしっかりと聞いている(特にギターの沙田(ますだ)さんは、musicaでレビューを書いたりもしていて、凄くシーンに詳しい印象があります)人達ですし、それは僕の知識不足なのかもしれません。ただ、なんだか居心地がよさそうな音になりそうなのに、なりきれてない気がして、凄く試行錯誤の季節にいるように思えたんです。

 

だから、そんな理由ではないのかもしれないですが、「ねごと」という看板を下ろし、新たな一歩を踏み出そうとするのは、どこか必然のような気もしますし、寂しいですが、前向きなことのようにも思えます。

 

多くの人が書いてると思いますが、チャットモンチーとねごとが解散するというのは、明らかに次の時代に女性がメンバーのロックバンドが進むというか、変わらざるを得ない変革期であるのでしょう。次世代候補はいっぱいいるように見えますが、まだその先は開かれていないような気がします。

 

(少し脱線しますが…チャットとねごとは僕は似て非なるバンドだと思います。チャットが音楽的素養うんぬんではなく(というか、素養があるのに)、鳴らすと明らかに「チャットモンチー」という天然記念物的なある種の「革命」が鳴らされるのとは違い、ねごとははっきりと「勤勉」なバンドで、知識をつけ、それを演奏にひたすらに還元し続けたバンドだと思います)

 

メンバーのコメントでは、音楽を続けるのかどうかがはっきりしないコメントの方も多いですが、それぞれにとっても魅力的なプレイヤーだと思うので、是非、新たな形でシーンに帰ってきてほしいです。